愛の昇華と凝華「Lemonとさよならエレジー」

すべてのものは気から生まれる。
昔の人は「陽=天の気」と「陰=地の気」が交わってできたと唱えます。

米津玄師「Lemon」の歌詞は愛の昇華?

近ごろ好きな曲。ドラマ「アンナチュラル」の最後に流れる米津玄師さんの「Lemon」
無音状態からの切ない言葉とピアノの音色に、のっけからつかまれます。
スローに落ちて流れていく気配は水の精。
気の片割れ「水の精」は重くて濁り、その性質から陰をまとった地の気。

けれど、ほのかに暗い処で太陽の光を見つければ、温められて昇りはじめます。
沈んだ重くて濁ったものが、温かく清いものに変化する時のように「Lemon」は愛が昇華するときを唄っているように聞こえます。

切り分けた果実の片方のように、今でもあなたは私の光

菅田将暉の「さよならエレジー」の歌詞は愛の凝華?

反対のような曲だけど…。と教えてもらった、ドラマ「トドメの接吻(キス)」に登場する菅田将暉さんの「さよならエレジー」
シンプルなコードの刻みと感傷的な言葉に、ふと昭和がよみがえる。
勢いのあるアコースティックギターとドラムの響きは火の精。
気の片割れ「火の精」は清く情熱的、その性質から陽をまとった天の気。

けれど、天の気は、雲となり雨となりやがて地にかえります。
一途な愛や優しさが、孤独の濁りにとらわれて落ちていく「さよならエレジー」は愛が凝華するときを唄っているように聞こえます。

僕が愛を信じても きっといなくなるんだろ?

見えないものが集まると、見えるものが生まれはじめる。
見えるものが集まると、やがて見えないものへとなっていく。