書と墨のフレグランス「竜脳」

「冴えわたる月の光」
墨をするとそこはかとなく感じる香り
優雅でいながら突き抜けてくる

その香りは 漆黒の夜空に冴えわたる月光のよう
shodo incense

誰かのために書をお願いすることになりました。
はじめは少し長めの言葉をお願いしたものの「書」は文字の佇まいを表現するものだと感じて、一文字だけの世界を描いてもらうことになりました。

そんなとき彼女はどのような香りの世界にいるのだろうと、ふと気になり、
そして私は子どもの頃に墨をする時に感じた感覚と香りを思い出してみることに…

私は変わった子だったかもしれません。
購入したばかりの墨をずっとずっと、一心不乱にすり続け、半分以上も使ってしまい怒られた事があります。

ただ、市販の墨汁に負けない
最高の墨汁を作ろうかと。思っただけなんですけどね。

「墨の香りは竜脳(リュウノウ)」
清涼感のある突き抜けるような香りが特徴です。
漢方では開竅薬、清熱薬。飲めば覚醒。塗れば腫れをおさめる薬として使われます。

竜脳は熱帯アジアに分布するフタバガキ科の常緑高木、リュウノウジュの樹脂が結晶したもので、クスノキ科からとれる樟脳に似た香りがし、清涼感のある突き抜けるような香りが特徴です。

唐代の皇帝が楊貴妃に最高級の竜脳を贈ったという記録もあり、「楊貴妃の豊満な容姿から…、この香り」と皇帝は身も心もとろけたそうですよ。

墨の香りが好きな人

中枢神経を興奮させて芸術への構えを知っている人。もしくは精神がすこし落ちている時かもしれません。
墨の匂いをかいで落ち着く。という人は日ごろ興奮気味なのかもしれません。

「竜脳」は覚醒もしますが、清熱もするので、どちらにも有用です。

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