不思議だけれどシステマチックな東洋医学

多くの学説の集まりで作られる東洋医学(中医学、漢方、薬膳)

最初に世界や自然を表す「陰陽学説」「五行学説」を学び、それらの学説を人のカラダに対応させて、カラダの状態を図るモノサシとして使います。

はじめは「何を言ってるんですか?」状態になるでしょう。
違和感を覚えるのは世界観や哲学から始まるし、ましてや世界中のすべてのモノを陰陽や五行に分けて表現するなんて。と…。

でもシンプルだから、その違いや際立ちがスッキリ見えてくる。

子どもの頃に「あいうえお表」で文字の形、読みを覚え日本語を学んだように、「陰陽五行表」を覚え、次へとすすんでいくと、紀元前の英知の鋭さに気がつきます。

「経絡学説」「気血津液学説」「蔵象学説」を知る意味は、バラバラの言葉たちを集めると、立体的に人のしくみが見えてくる。学説の言葉たちはプログラミング言語とおんなじ。

始めは不思議に感じていたものが、実はシステマチックに作られて不思議の向こうに理論がある。それを透かして生き方にとりいれるとブレない軸が作られる。そしてたまにアップデート。
そんなところに気がつくと面白いと思います。

ひとりの誰かのためのアプローチ術

東洋医学はビジネスの思考として使われるマーケティングに似ています。

例えばマーケティングでは、フレームワークとしてペルソナ(仮想人物)を使います。簡単にいえば誰に、どんな価値を、どのように提供するか。その「誰に」を理解するためのものです。

女性37歳の会社員、東京一人暮らし、趣味はゴルフ、買い物は吉祥寺か渋谷、料理教室に通っている…などなど。
その人は何を考え、どう行動するかと思考を働かせる。そしてその人を口説くための情報や商品をメディアを通して伝える。
すると特定の層の心を揺り動かし、商品の購入へと導くことができます。

東洋医学も情報を集める。分析する。結論へと導くフレームワークがあります。

マーケティングとの違いは仮想人物ではなく、リアルな誰かのためです。
ひとりの誰かのためのアプローチ。それは自分かもしれないし、大切な人かもしれない。

その誰かを知るためには「体質分類」「気血津液」「蔵象」
誰かの悩みを解決へと導くには「診断学」「弁証論治」

さらに、さらに旬を見逃さないことにも気を配ります。
因人:人により
因時:季節や時間により
因地:場所や地域により

そのフレームは何前年も前から存在し、それは自然、世界、人のココロとカラダにまで適応できる。

もしかして、人間関係、仕事、恋愛、なんでも対応できるかもしれません。
「ふ~ん、こんな考え方もあるんだね。」と思えるそんなところが、面白い。