夏の薬膳その2「暑を消す」

夏に起こりやすいトラブル

夏は1年「陽気(ようき)」が最も盛んな時期。
夏の暑さは猛烈に人体から水分やエネルギーを奪っていき水分代謝を乱します。すると口喉が渇く、動悸、めまい、気分が不安定などの不調を引き起こします。

また水分とともにエネルギーを外に出してしまうので、エネルギー不足による夏バテ症状もあらわれます。

暑い夏に適した食材の選びかた

暑さからくるトラブルを防ぐためには、熱を冷ます、水分補給、エネルギー補給を心がけることが大切です。暑邪対策におすすめの食材です。



熱をさます「清熱」の食材

清熱の食材は寒涼の性質で、熱によって生じる熱感、のぼせ、ほてり、いらいらを改善する働きがあります。
代表的な夏の食材は、キュウリ、ナス、キウイなど。

キュウリ

なす

水分を補う「滋陰、生津」の食材

滋陰の食材は、身体に潤いを与える働きを持つ津液(しんえき)を補充します。
代表的な夏の食材はスイカ、トマト、ズッキーニなど。

スイカ

トマト

エネルギーを補う「補気」の食材

夏は大量の汗とともに気(エネルギー)も一緒に外に出してしまうので、補気の食材で気を補い体力をつけます。
元気をつける代表的な食材は、長芋、大豆製品など。

ながいも

大豆

大豆

暑さからくるトラブルを防ぐためには、熱を冷ます、水分補給、エネルギー補給を心がけることが大切です。

関連記事