8.出す

小豆・赤小豆(アズキ・セキショウズ)

薬膳効能
むくみ解消、毒素排出

むくみ、吹き出物の解消におすすめ

小豆は東アジアが原産国で中国名は赤豆といい、日本、中国ともに有史以前から栽培されている作物です。
食物繊維が豊富で余分な熱をさますので体の内外の毒素を消して膿を排出してくれます。またむくみが発生したり小便が出にくい時に食べると利尿作用でむくみを解消してくれます。

小豆の生薬名は「赤小豆」

小豆の生薬名は赤小豆(セキショウズ)。『神農本草経』に記載されている「赤小豆」は東南アジアや中国南部で広く催場されている「つるあずき」をさしています。
生薬の効能は、熱をとりのぞき、毒素を排出し、むくみも解消し、皮膚の化膿や吹き出物にも効果を発揮します。

ただし砂糖を多く使うと甘味のとどめる作用で効果が緩やかになるため解毒、排膿を効かせる時は小豆粥、小豆スープなどがおすすめです。

母乳の出を助けてくれる小豆粥

『婦人良方』では母乳が出にくいときには小豆 500g をお粥にして食べると良いとされています。

梅雨や夏季の下痢には小豆とハトムギの合わせ技

湿度と温度が高い時は湿邪によって下痢をおこしやすくなります。体内の熱を鎮め、余分な水分を排出するためには、小豆とハトムギを2:1の割合でつくるお粥がおすすめです。
ただし豆類は消化しにくいため体質的に消化不良をおこしやすい人、あるいは老人は控えめに。

中医営養学

マメ科のアズキ
甘酸/平
性味
心、小腸
帰経
利水消腫、清熱解毒、活血、排膿
効能
むくみ、小便不利、体が重だるい
適応

赤小豆(セキショウズ)

期待される効果
甘酸/微寒
性味
心、小腸
帰経
利水消腫、清熱利湿、解毒排膿
効能

本草綱目

赤小豆:甘酸/平 下水腫、排廱腫膿血。療寒熱、熱中、消渇。止泄痢、利小便

小豆の煮汁は解毒薬

赤小豆は微寒の性質で下行し湿熱を外にだします。また心小腸に入り火を降ろして清熱解毒をする働きがあります。
古来より中国では小豆の煮汁は解毒薬として使われたため、日本でも初めは薬として用いられていました。

小豆は夏に黄色い花を咲かせます。

解毒、排毒の効果を高めたい時は。
赤小豆(セキショウズ・アズキ)薏苡仁(ヨクイニン・ハトムギ)とあわせて使います。