6.補う

無漏子(ナツメヤシ・デーツ)

薬膳効果
疲労回復、美肌

デーツの薬膳効果|更年期の潤いと美容を満たす“無漏子”の秘密

デーツは、中国名で「無漏子(むろうし)」と呼ばれる果実。その正体は「ヤツメヤシ」の実であり、乾いた大地に根を張る強さをそのまま宿したような濃密な甘さをもちます。

デーツとは?「無漏子」と呼ばれた果実の歴史

原産は中近東。メソポタミアや古代エジプトでは、すでに数千年前から栽培され、生命をつなぐ重要な食糧とされてきました。

中国では『南方草木状』に「海棗」として記録され、さらに唐代の本草書『本草拾遣』でその効能が語られるようになりました。長い歴史のなかで、デーツはただの甘味ではなく、体を立て直すための果実として扱われてきました。
乾いた土地で育つ果実が、なぜ人の潤いを補うのか。その関係が、薬膳の面白さでもあります。

デーツの薬膳効能|美容と更年期に効く理由

デーツの薬膳効能は、主に「補中益気」と「潤肺止咳」。
 補中益気:胃腸の働きを整え、気(エネルギー)を補い、慢性的な疲労感や、なんとなく抜けないだるさに静かに効いていく。
 潤肺止咳:肺を潤し、乾燥による咳を抑える。

そして薬膳において「肺」は、皮膚と深くつながる臓でもあります。つまり、肺が潤えば、肌も潤います。
更年期は、体の潤いが少しずつ抜けていく時期。乾燥は、肌だけでなく、内側にも静かに広がり、その乾きが、ほてりやホットフラッシュとして現れることもあります。

デーツは、その乾きを内側から満たしていく食材で、甘さは強いのに、どこか安心するのは、単なる糖分ではなく「補う力」を持っているからかもしれません。
美容目的や更年期に取り入れるデーツの潤いを補う食べ方おすすめは、ヨーグルトやナッツと合わせると「潤い+腸内環境のケア」ができるので、更年期に多い、なんとなくの不調を整える組み合わせです。

中医営養学

ヤシ科のナツメヤシ
甘/温
性味
脾、肺
帰経
補中益気、潤肺止咳
効能
脾胃気虚、気血不足
適応

薬膳レシピ「デーツ」

甘さが欲しくなったらケーキじゃなくてデーツ

誰かに会う予定がある日は、少しだけ自分を整える時間が必要になる。肌の調子とか、髪のまとまりとか、そういう表面的なことも大事だけど、本当に効くのは、もっと内側の話。
たとえば、乾いているときの私は、少しだけ強くなりすぎる。言葉も、距離感も、必要以上に鋭くなる。

そんな風に自覚した時は、甘いものを選んで食べる。ケーキじゃなくて、デーツ。過剰じゃなくて、補うための甘さ。
たぶんこういう小さな選択が、会話の温度を変える。潤っている人は、少しだけ優しくなれるから。

デーツの薬膳レシピ|デーツとクリームチーズの潤い補給デリプレート

<薬膳ポイント>

・デーツ:補中益気+潤肺 → 潤い・疲労回復
・チーズ:陰を補い、乾燥対策
・くるみ:腎を補い、更年期サポート

<材料(2人分)>
・デーツ(種なし)…6粒
・クリームチーズ…60g
・くるみ…適量
・はちみつ…少々
・黒胡椒…少々

<作り方>
・デーツに切れ込みを入れる
・クリームチーズを詰める
・砕いたくるみをのせる
・はちみつを少しかけ、黒胡椒をひと振り