インディカ米の薬膳効果!胃腸を整え、湿をさばく長粒米の養生食
インディカ米は、細長い形をした「長粒種」のお米です。世界で流通している米の半数以上を占め、主にタイ、インド、ベトナムなど、東南アジアの熱帯・亜熱帯地域で栽培されています。
日本で一般的に食べられている丸みのあるジャポニカ米に比べると、粘り気が少なく、さらりと軽い食感が特徴です。炒飯やカレー、ビリヤニなど、香辛料を使った料理とも相性がよく、近年では健康志向の高まりとともに注目されています。
中国では「籼米(せんまい)」と呼ばれ、インディカ種の糠や殻を取り除いたものを指します。中国北部ではジャポニカ種、南部ではインディカ種が主に栽培されるなど、地域によって米文化が異なります。
インディカ米の薬膳効能|脾胃を整え、湿をさばく
薬膳ではインディカ米は、養胃和脾(よういわひ)、温中止瀉(おんちゅうししゃ)といった働きを持ちます。これは、胃腸をいたわりながら消化吸収を助け、冷えや湿気による不調を改善するという意味です。
特に、脾胃の働きが弱っているときに役立つ食材と考えられています。
「脾胃」を助けることで、胃腸の不調を整える
中医学でいう「脾」は、食べたものを消化吸収し、体に必要な水穀の気(エネルギー)や津液(水分)を運ぶ働きを担います。しかし、冷たい飲み物、脂っこい食事、甘いものの摂りすぎ、湿気の多い季節などによって脾胃が弱ると、食欲不振、胃もたれ、倦怠感、軟便、下痢といった症状があらわれやすくなります。
インディカ米は、胃腸をやさしく温めながら、水分代謝を助けるため、こうした「湿邪(しつじゃ)」による不調に向いています。粘りが少なく軽やかな食感のため、胃腸に負担をかけにくい点も特徴です。
インディカ米は「除湿」の食養生にも向いている
薬膳では、体内に余分な水分がたまる状態を「湿」と呼びます。
湿がたまると、
・体が重だるい
・むくみやすい
・お腹が張る
・下痢しやすい
・頭が重い
などの不調につながると考えます。
インディカ米には、脾胃を整えながら余分な湿を排出する「除湿」の働きがあるため、梅雨時期や蒸し暑い季節の養生にも適しています。特に、日本の夏のように湿度が高い時期には、もちもちした重たい食事より、さらりとしたインディカ米のほうが体に合う場合があります。
反対に、乾燥が強い人や、体力が極端に不足している場合は、スープや油分のある料理と組み合わせるとバランスがとりやすくなります。
