茉莉花の香りとジャスミン茶の効能
茉莉花は「まつりか」の花を指し「アラビアジャスミン」とも呼ばれ、主にアジアから中東にかけての広い地域で自生しています。特に中国、インド、アラビアは茉莉花の主要な産地として知られています。
薬膳の効能はウツウツ気分を解消する「解鬱」、気持ちを穏やかにする「安神」で鎮静に働きます。さらに気を巡らせる「理気」の働きで、上腹部の脹痛、悶々とした胸苦しさ、頭痛などを緩和させる効能をもちます。
女性に好まれる花茶「ジャスミンティー」
茉莉花は中国・明代の『本草綱目』に初出し、宋代に入ると栽培がすすめられ、香り高い茉莉花は女性のための芳香療法や香水製造に広く使用されました。アジアの一部の国では、夜の女王や月の女神と結びつけられることもあり様々な文化で愛される花です。
茉莉花はジャスミン茶の原料としても知られています。
花は、初夏(頭花)、盛夏(伏花)、秋(秋花)の年3回収穫できます。摘み取った花蕾を茶葉に混ぜ、茶葉が香りを吸い込む特徴を利用し着香させます。ジャスミンの花がまだ咲ききらない蕾を摘み集めて、茶葉3:ジャスミン1の割合で揉みこみ香りを移して作られます。
生理痛、イライラ、ストレス軽減
花の香りが溶け込むジャスミン茶は女性特有の悩みである生理痛、あるいはストレスからくるイライラなどの精神的な疲労の軽減に役立ちます。
プレシャーやストレスがかかると気の流れが滞るので、気を巡らしてくれるジャスミン茶またはジャスミンの香りを上手に用いると良いでしょう。