カツオは心と体に元気と精をつける魚
カツオは、古くから日本の食卓に欠かせない魚ですが、薬膳の視点でも注目すべき存在です。カツオには気血を補う効能があり、特に元気がないと感じるときや、なかなか眠れないときにおすすめの食材で、気血を補って元気と精をつける魚です。
鰹パワー「元気と安眠をもたらす」
カツオは気と血の両方を補う「補気益血」の効能があります。気は、身体を動かし、温めるエネルギーのような存在。血は、全身に栄養を届け、肌や臓器を潤す大切な要素です。これらが不足すると、疲れやすくなったり、気持ちが落ち込みやすくなったり、不眠に悩まされることもあります。
カツオは、そんな状態を整える力を持つ魚で、疲労回復や睡眠の質を良くします。
鰹パワー「元気と精をつける」
カツオは、消化機能を担う「脾」に作用し、消化吸収の力を高めることで、さらに気血の生成を促します。その結果、体に必要なエネルギーが満ち、体力や活力の向上につながります。
また、カツオは生殖や成長をつかさどる「腎」にも作用し、精をつける魚として知られています。そのため、老化予防にも役立ち、体力不足や足腰のだるさ、頻尿などの症状を和らげる効果が期待できます。
初カツオと戻りカツオ
カツオの旬は年に2回あり、春の「初ガツオ」と秋の「戻りガツオ」があります。初ガツオは脂が少なくさっぱりとした味わいで、気を巡らせて身体のだるさを取り除くのにぴったり。一方、脂がのった戻りガツオは、血を養い、心身の疲れを回復するのに適しています。
季節や体調に合わせて食べ方を工夫すると、より薬膳の力を引き出せます。