胡椒の種類と薬膳効能
胡椒は古くから「スパイスの王様」として知られ、インドのマラバール海岸を発祥とする香辛料です。シルクロードを渡り、ヨーロッパに届くころには「黒い金」とまで呼ばれ、金と同等の価値を持っていました。
胡椒の種類
胡椒はコショウの果実で、黒胡椒、白胡椒、青胡椒、赤胡椒の4種類あります。
「黒胡椒」は未成熟果実を長期間に渡り乾燥させ、「白胡椒」は成熟果実から果皮と果肉を除いた種子、「青胡椒」は未成熟果実を短期間で乾燥、「赤胡椒」は成熟果実を乾燥させたものです。
黒胡椒と白胡椒の効能
胡椒は果実の成熟度や加工法によって4種ありますが、漢方薬と薬膳では黒胡椒と白胡椒としています。効力は黒胡椒がやや弱く、白胡椒の方が優れています。
胡椒の薬膳としての効能は、辛熱で「温中散寒」と「行気止痛」の作用で、冷積を散らし、冷痛を止めます。ただし多食すると気を消耗し、皮膚病を悪化させる恐れがあるため、適量を使用することを心がけます。

胡椒の種類