らっきょうの薬膳効果|巡りを整え胸のつかえを解消する“食べる生薬”ガイハクとは
カレーの付け合わせ、というイメージが強いらっきょうですが、古くから巡りを整えるために使われてきた生薬でもあります。中国を原産とし、生薬名を「ガイハク」と呼ばれるらっきょうは、食用と薬用の両方に使われることから、薬膳では「食薬」として扱われます。
なんとなく胸が苦しい、気分が重い、胃腸が冷えている。そんな現代人に多い不調に、らっきょうはシンプルに働きかけてくれる食材です。
らっきょうの薬膳における基本性質と薬膳効能
らっきょうは中国原産の香味野菜で、古くから食材でありながら生薬としても用いられてきました。
薬膳的な働きは、辛味で温性という性質から「停滞したものを動かす力」が非常に強いのが特徴です。
らっきょうの代表的な効能は、次の2つに集約されます。
■ 通陽散結(つうようさんけつ)
冷えによって滞った気の巡りを回復し、体の中のなんとなくの詰まり感を、ほどいてくれます。
・胸がつかえる
・圧迫感がある
・ストレスで呼吸が浅い
らっきょうの発散の力で内側からゆるめてくれます。
■ 温中下気(おんちゅうげき)
お腹を温めながら、気の流れを整え、逆流した気を下げる働きです。
・胃もたれ
・げっぷ
・冷えによる消化不良
「冷え×気の運動の失調」による胃腸トラブルに適しています。
らっきょう酢漬けの効果|アリシンで胃腸を活性化
らっきょうの代表的な食べ方が「酢漬け」です。酢に漬けることで辛味の発散力は弱まりますが、らっきょうが食べやすくなる調理法です。非加熱のためアリシンが残るため、胃腸の働きを活性化し食欲増進につながります。特に食欲が落ちているときや、疲れて消化力が弱っているときに適しています。ただし胃の粘膜を刺激するため、食べすぎには注意しましょう。
現代の研究では、らっきょうに含まれる成分により、コレステロールの低下、中性脂肪の減少といった作用が報告されています。これは、血流の改善や生活習慣病予防にもつながる可能性があり、薬膳の「巡りをよくする」という考えとも一致しています。

