風邪、花粉症、胃腸、妊娠悪阻にも使える万能食材!
紫蘇は中国原産のシソ科の一年草。風邪予防や胃腸の調子を整えるだけでなく、妊娠悪阻の軽減や花粉症対策にも役立つ万能な薬膳食材。
効能は温性と辛味で体を温め発汗させ、気の流れを促す作用をあわせもち、寒さからくる風邪や胃腸ケアなど、古くから薬草として大切にされてきました。
解毒の働き「食あたり、魚介類の毒消しに」
お刺身に添えられている紫蘇は、魚、蟹などの毒素を除く働きで中毒を防ぐための知恵でもあります。
紫蘇の「紫」は葉の色のことを示し、本草綱目では紫蘇の「蘇」が記載されています。紫蘇の名前は中国の後漢から三国時代にいた伝説的な名医「華佗(かだ)」が、蟹を食べすぎて中毒になった若者たちを紫の汁で助けて蘇ったことから、紫蘇になったとの言い伝えがあります。
紫蘇のおかげで回復し「紫の葉が蘇らせた」として「紫蘇(しそ)」の名がつきました。
理気の働き「風邪、花粉症、妊娠悪阻の緩和に」
漢方薬では赤紫蘇の葉「蘇葉(ソヨウ)」の乾燥したものを使いますが、生の青紫蘇にも同じような効果を期待することができます。
葉の部分は発汗を促し、寒さをとるのに優れており、茎部分は気の流れを良くする働きがあるため、風邪予防、花粉症の鼻づまり、吐き気(妊娠悪阻)を緩和する万能食材です。
性質が緩やかなため、虚弱者にも利用でき、「気」の流れを促し、不安やストレスによる胃の不調も和らげます。ストレスを感じやすい方にもおすすめの薬膳食材です。