中国原産のシソ科の一年草。漢方では赤紫蘇の葉「蘇葉(ソヨウ)」を使いますが、青紫蘇にも同じような効果を期待することができます。温性で辛味で体を温め発汗させる作用をもつので寒さからくる風邪におすすめです。また魚、蟹などの毒素を除く働きがあるのでお刺身を食べる時は紫蘇も食べましょう。
中医営養学
- 期待される効能
- 辛/温
- 性味
- 肺、脾
- 帰経
- 発表解表、健胃解毒
- 効能
- 風寒感冒、解魚蟹毒、食欲不振
- 適応
本草綱目
蘇:辛/温・下気、除寒中、補中益気
名前の由来
紫蘇の「紫」は葉の色のことを示し、本草綱目では紫蘇の「蘇」が記載されています。
紫蘇の名前は中国の後漢から三国時代にいた伝説的な名医「華佗(かだ)」が、蟹を食べすぎて中毒になった若者たちを紫の汁で助けて蘇ったことから、紫蘇となったの言い伝えがあります。
青紫蘇
青紫蘇は葉の両面や茎がともに緑色です。清涼感のある香りが特徴的で香味野菜として薬味などに使われます。
赤紫蘇
赤紫蘇は葉の両面がともに濃い赤紫色で青紫蘇よりもアクが強めです。梅干しの色付けや風味付け、赤紫蘇ジュースなど使われます。