6.補う

鶏胸肉(ニワトリムネニク・トリムネニク)

薬膳効果
疲労回復、筋力アップ

鶏胸肉の効果的な食べ方|疲労回復・筋力アップを叶える食べ合わせ

鶏胸肉(とりむねにく)は、薬膳の視点で見ると、甘味で温性で栄養価が高く、胃腸にもやさしく、気を補い、体の芯を立て直すための食材です。どのように食べるかで、その効き方は変わります。

鶏胸肉の薬膳効能|「気」と「精」を補う、回復のための肉

鶏胸肉は「疲れにくい体をつくる」「消耗したエネルギーを回復させる」働きがあるため、虚弱な人だけでなく、仕事で消耗している人、筋力をつけたい人、回復力を高めたい人すべてに向いています。

主な効能は以下の2つ。
温中益気:胃腸を温め、働きを高め「気」を補う
補精填髄:生命力の源である「精」を補い、体力や回復力を底上げする

鶏胸肉の効果的な食べ方|薬膳的に“効かせる”3つのポイント

鶏胸肉は、食べ方次第で「ただのタンパク質」から「効く食事」に変わります。

胃腸を冷やさない調理法にする

鶏胸肉は温性ですが、消化機能(脾・胃)をより高めるためには、 蒸す・スープ・温かい料理にするのが基本。
または、辛温の食材(生姜、葱、紫蘇)を薬味としてあわせるのもおすすめです。

気の巡りをよくする食材と合わせる

鶏胸肉は補う力はありますが、巡らせる力はありません。「気は、補ったら巡らせる」が基本。
例えば、理気の食材(みょうが、セロリ、柑橘)と合わせることで、補って、巡らせる食事になります。

潤いを補う食材をプラス

鶏胸肉に潤いを与える食材をプラスすることで、体力増進と肌や臓腑の潤いをアップさせます。とくに乾燥肌の人や、秋冬の乾燥の季節にはよい組合せです。例えば、滋陰、潤肺の食材(ごま、山芋、卵、はちみつ)を組み合わせると、潤いと回復力を同時に補うことができます。

中医営養学

キジ科ヤケイ属
甘/温
性味
脾、胃
帰経
温中益気、補精填髄
効能
疲労、体力低下、食欲不振
適応

薬膳レシピ「鶏胸肉」

鶏胸肉の薬膳レシピ|疲労回復と巡りを高める2品

薬膳レシピ|鶏胸肉と生姜の温補スープ(気を補い巡らせる)

胃腸を温めながら「気」を補う、疲労回復スープ

<材料(2人分)>
・鶏胸肉 1枚
・生姜(千切り)1片
・長ネギ 適量
・塩、酒 少々
・柚子皮

<作り方>
・鶏胸肉をそぎ切りにする
・鍋に水・酒・生姜を入れて加熱
・鶏肉を入れて火を通し、ネギを加える
・塩で味を整えて、柚子皮を添える

薬膳レシピ|鶏胸肉と山芋のしっとり蒸し(精と潤いを補う)

「補精填髄」を高め、体力・肌・回復力にアプローチ

<材料(2人分)>
・鶏胸肉 1枚
・山芋 100g
・ごま 少々
・醤油・みりん 少々

<作り方>
・鶏胸肉を薄く切る
・山芋をすりおろす
・鶏肉に山芋をかけて蒸す
・仕上げにごまをふる