梅は酸っぱいから効果がある
梅の強い酸味は抗菌に働くほか、唾液などの分泌を促し食欲を促します。
梅は「白梅」、塩漬けしてから干す「梅干し」、燻製して乾燥させた「烏梅」などがあり、古くから酸味の調味料や保存食として用いられてきました。
酸味の効用
梅はかなり酸味がある果実です。梅の酸味は引き締める働きが強く、肺では空咳を止め、腸では渋らせて下痢を止め、夏場の汗の出過ぎをとめ「収斂」の働きで機能をととのえます。
酸味が逆効果なとき
梅の酸味は唾液の分泌を促進し食欲を促すため病中病後に「お粥と梅干」を食べる時があります。
寒気を伴った節々の痛みがあるカゼの時は汗をかいて邪気を追い出して治すのが基本のため、梅の収斂作用が逆効果になります。この場合は生姜やネギなどの辛味の発散作用で汗を出して邪気を追い出します。
また気血のめぐりがよくない時も酸味をとると引き締められて流れが悪くなるので注意が必要です。