4.通す

黒豆/黒大豆(クロマメ・クロダイズ)

薬膳効果
疲労回復、老化予防

黒豆の薬膳効果|腎を補い血を整える黒い食材。若々しさを守る黒豆の効能

黒豆は薬膳では、血の巡りを整える「活血化瘀(かっけつかお)」の働きをもつ食材。活血化瘀とは、体の中で滞りがちな血の流れやドロドロ部分を改善し巡りを良くする作用のことです。
さらに黒豆は、血だけでなく体を潤す「津液(しんえき)」の巡りも整えるため、薬膳では黒豆は体の陰液(血や体液)の流れを調える食材と考えられています。

腎を助ける黒豆の利水益腎の働き

黒豆には「利水益腎(りすいえきじん)」の働きがあります。利水とは体内の余分な水分を排出する働き、益腎とは腎の働きを助ける作用のことです。

腎は薬膳において、生命力の源ともいわれる重要な臓腑です。成長、老化、ホルモンバランス、体力などとも深く関係しています。
黒豆のような黒い食材は、この腎の働きを補うと考えられており、体のエネルギーの基盤を整える食材として古くから親しまれてきました。むくみが気になる人や、下半身の衰えを感じる人にとって、黒豆は日常的に取り入れたい薬膳食材のひとつです。

薬膳で黒は「腎」の色|黒豆は若々しさを守る

薬膳では、五行思想の考え方から黒は「腎」の色とされています。そのため黒い食材は腎の働きを補うと考えられています。

腎には「精(せい)」という生命エネルギーが蓄えられ、この精が十分に満たされていると人は元気で若々しくいられると考えられています。つまり腎をいたわることは、健康や若々しさを保つための大切な養生。

黒豆はお正月の定番料理ですが、お酒の飲みすぎ、食べすぎによりむくみには利尿作用が働きます。
また少量の黒豆ともち米のお粥を食べると胎児を安定させ流産予防になると古来より伝えられています。「元気に働けるように」「まめに暮らせるように」という願いとともに、体を養う食材として大切にされてきたからなのかもしれません。

「精」が十分であれば若々しくいられるので、腎の働きを助ける黒豆は精力がついて、老化を緩やかにする良いことづくめの食材です。
*女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンは大豆より多い

中医営養学

マメ科ダイズ属
甘/平
性味
脾、肝、腎
帰経
活血化瘀、利水益腎、解毒
効能
腎虚、むくみ、老化、疲労
適応

中医飲食営養学

甘/平 入脾、入胃 活血利水、解毒
応用:全身の浮腫、腎虚脱、小児胎熱、妊娠腰痛

薬膳レシピ「黒豆」

黒は「腎」のパワーをあげる色

冬の朝、湯気の立つ小さな椀の中に、つやつやとした黒豆が並んでいる。甘く煮た豆をひと粒口に入れると、ほっとするような優しい甘さが広がる。

黒い食べ物は、どこか静かで落ち着いた力を持っている気がする。黒ごまも、黒米も、黒豆も。派手さはないけれど、体の奥の方にじんわり効いてくる感じ。

薬膳では、黒は「腎」のパワーをあげる色。腎は、生命力の源。若さも、体力も、静かな元気も、そこから生まれる。だから黒豆を食べるというのは、少しだけ自分をいたわることなのかもしれない。

忙しい毎日のなかで、体の奥にある静かな力を思い出すように。
今日は、黒豆をゆっくり食べてみようと思う。

黒豆の薬膳レシピ|腎をいたわるアンチエイジング

黒豆は腎を補い、血の巡りを整える食材。そこに腎を補うくるみを合わせることで、薬膳的には美容と体力を養う組み合わせになります。

薬膳ポイント
黒豆:腎を補うアンチエイジング
くるみ:腎を補い脳と体力を養う
はちみつ:体を潤し疲れを和らげる

腎を養い、乾燥や疲れが気になる人におすすめの薬膳です。

黒豆とくるみの薬膳甘煮

材料(2〜3人分)
黒豆 150g
くるみ 30g
水 500ml
はちみつ 大さじ2〜3
塩 ひとつまみ

作り方
① 黒豆は軽く洗い、一晩水に浸す。
② 鍋に黒豆と浸し水を入れ、弱火でゆっくり煮る。
③ 豆が柔らかくなったら、粗く刻んだくるみを加える。
④ はちみつと塩を入れ、10分ほど軽く煮て味をなじませる。
⑤ 冷ますと味が染みて、さらに美味しくなります。

朝食の小鉢に、ヨーグルトにのせて、おやつとして少量を。黒豆はゆっくり体を養う食材なので、少しずつ、続けて食べるのがおすすめです。