7.除く

蜆(シジミ)

薬膳効果
むくみ解消、解酒毒

しじみの薬膳効能とは?むくみ、だるさを改善する清熱利湿と利尿作用

しじみは、薬膳では「寒」に属する性質をもち、体にこもった余分な熱を冷ます働きがあります。体内に滞った熱を穏やかに鎮めるのが特徴です。
その代表的な効能が「清熱利湿(せいねつりしつ)」。

清熱利湿とは?|湿熱による不調をやわらげる働き

「清熱」は、体内にこもった熱を冷まし、炎症やほてりを鎮める作用。
「利湿」は、体に停滞した余分な水(湿)を体外へ排出する作用を指します。
湿と熱が結びついた「湿熱(しつねつ)」の状態になると、体が重だるい、むくみやすい、尿の出が悪いといった不調があらわれやすくなります。
しじみは、こうした湿熱を穏やかに取り除き、体内環境をととのえます。

腎に働きかけ余分な水分を排出する「利小水」

しじみは、薬膳では腎に働きかます。腎は水分代謝を司る重要な臓腑。

古典に記される「利小水(りしょうすい)」とは、尿の出をよくすることを意味します。体内の余分な水分を尿として排出することで、特に下半身のむくみ、重だるさ、水分の滞りによる不快感をやわらげていきます。

体質的に、体に熱がこもりやすい人や、湿熱傾向のある人に適していますが、冷えが強い体質の方は、生姜や葱など温性の食材と組み合わせることで、性質の偏りを調整できます。

しじみが「肝」に働くとどうなる?

しじみが肝に働くと、どうなるのでしょうか?疲れた夜、お酒を飲んだ時、体が重たい日。一杯のしじみ汁は、肝をいたわるやさしい養生になります。

肝に清熱が働くと目がすっきりする「明目」

薬膳では「肝は目に開竅する」といわれ、肝の状態は目にあらわれると考えます。
肝に熱がこもると、目の充血、かすみ目、さらにイライラといった症状が出やすくなります。

しじみの清熱作用が肝に及ぶと、余分な熱が冷まされ、視界がすっきりと明るくなる「明目(めいもく)」の働きが期待できます。

肝の解毒を助け酒毒をやわらげる

肝は「解毒」を担う重要な臓腑と考えられています。とくにお酒の飲みすぎによって生じる「酒毒(しゅどく)」は、肝に大きな負担をかける要因のひとつです。

しじみは解毒作用をもち、肝の働きを助けることで、体内にこもった酒毒をやわらかく鎮めていきます。
「しじみは肝臓にいいって本当?」
「二日酔いに効くの?」
こうした疑問は、肝の機能としじみの働きが結びついて語り継がれてきたことから生まれたものです。

しじみは、体にこもった熱と余分な水分を静かに流す食材。むくみや重だるさ、お酒の飲み過ぎなどが気になるときに、薬膳の視点から取り入れたい一品です。

中医営養学

シジミ科
甘鹹/寒
性味
肝、腎
帰経
清熱利湿、解毒消腫、安神
効能
下肢むくみ、酒酔い、小便不利
適応

早わかり薬膳素材

甘鹹/寒 肝 清熱解毒、利湿退黄
応用:口渇、黄痰、咳、喘息、皮膚や内臓の化膿症