7.除く

秋葵(オクラ)

薬膳効能
胃腸に潤いを与える

脾の働きを高め消化を促進する

オクラはアフリカ北東部が原産でエジプトでは古くから栽培され、幕末期に日本に伝来してきました。茹でたり、焼いたり、炒めたり、あえたりと手軽に使える野菜です。

薬膳の効能は胃腸に潤いを与え、消化を促す「消食」の働きがあります。夏バテ、お腹にガスがたまる時、便が固い時に食べると便を出やすくしてくれます。

オクラのネバネバは乾燥便秘に効果

独特なネバネバが美味しいオクラのぬめりは、水溶性食物繊維のペクチンと多糖類のムチンで整腸作用があります。
オクラの「潤腸通便」の働きは、腸に潤いをあたえ便通を良くします。潤い不足によるコロコロ便や乾燥による便秘にはとても有効です。かなり頑固な便秘にはモズクやメカブに混ぜてパワフルなネバネバ食にして食べるとよいでしょう。

中医営養学

アオイ科トロロアオイ属
甘苦/平
性味
腎、脾、胃
帰経
消食健脾、養陰生津、潤腸通便
効能
虚労、津液不足、便秘
適応

東方栄養新書

甘苦/平 腎脾胃 整腸、夏バテ、通便
降圧、血清コレステロールの低下、動脈硬化、糖尿病予防

オクラとコレステロール

オクラがコレステロールに与える作用とは?

オクラがコレステロールに与える作用は、その豊富な食物繊維と抗酸化物質が関連しています。

豊富な食物繊維の影響

オクラに含まれる食物繊維は消化器官の健康を促進し、便秘や消化不良の緩和に役立ちますが、特に水溶性の食物繊維は、胆汁酸やコレステロールの排出を促進し腸内のコレステロールの吸収を抑制してくれます。
食物繊維が消化器官を通過する時に、体内のコレステロールの一部を排出してくれるためコレステロールレベルが低下すると言われています。

抗酸化物質の影響

オクラにはポリフェノールやフラボノイドなどの抗酸化物質も含まれており、これらは体内の酸化ストレスを軽減し、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の酸化を抑制してくれます。LDLコレステロールは酸化すると、血管壁にダメージを与えてしまうため、オクラのもつ抗酸化物質は心血管の健康を保護するのに役立ちます。

オクラの花

オクラの花