ワカメの清涼な力はデトックスに役に立つ
日本はワカメの主要な産地であり各地の海域で育ちます。北海道、東京湾、瀬戸内海などが主要な生産地域です。一般的に日本のワカメの旬は冬から春にかけてで、冷たい海水がワカメの育成に適している一方で、養殖されたワカメは通年で入手可能です。
春が旬のワカメはカラダの余分な水や痰(痰湿)などをのぞく効果が高い食材です。
春は新しいエネルギーを導く季節
春は新しい命が芽吹く季節であり新たなエネルギーを取り入れる特別な時期です。新しいエネルギーを迎え入れるためには、冬の間に蓄積した古いエネルギーをデトックスすることが不可欠です。
ワカメは、このデトックスのプロセスを助け身体を一新する効果があると言われています。
ワカメの薬膳効果はデトックス
ワカメは寒性で体の熱を冷ます「清熱」の効果があります。また余分な水と痰を排出する「利水」および「化痰」の働きが備わっています。これらの優れた特性により腫れ物の緩和や便秘の改善、気血の滞りの解消に寄与してくれます。
ただし冷え性の方がワカメを摂取すると逆に冷えを引き起こしてしまうことがあります。
ワカメを摂る際には、ネギ、酢、生姜などの温める性質を持つ食材と一緒に調理すると良いでしょう。このような工夫により、ワカメが持つ素晴らしい効果を最大限に引き出し、体調を整えることができます。
鹹味(カンミ)の働き
鹹味とは塩辛い、しょっぱい味のことを示し、海藻類の多く、例えば昆布、ひじき、わかめ、のりは鹹味の働きを持っています。
鹹味の働きは、下、軟。固まりを柔らかく(軟堅)し、排泄を促す(寫下)作用があります。