5.潤す

檸檬(レモン)

薬膳効能
唾液を促す・疲労回復

レモンの薬膳効果|夏バテ・喉の渇き・体調を整える食べ方

暑さで食欲が落ちる季節。喉が渇き、体の潤いが足りないと感じるとき、無性に酸っぱいものが欲しくなることがあります。そんな時、体が求めているのがレモンのような柑橘です。
薬膳ではレモンは体に潤いを生み、暑さによる不調を整える果実。

レモンの薬膳効果|潤いを生み渇きを止める果実

レモンは薬膳では「生津止渇」の働きをもつ食材。これは体に必要な潤いを生み、喉の渇きを止める作用を意味します。酸味は唾液の分泌を促し、胃腸の働きを助けるため、食欲が落ちたときにも役立ちます。

夏バテや暑気あたりにレモンが良い理由

レモンには「清熱解暑」という働きがあります。これは体にこもった熱を冷まし、暑さによる不調を整える作用。暑気あたりや食欲不振、だるさなど、夏の体調不良にレモンの酸味は心地よく働きます。

またレモンにはクエン酸が豊富に含まれており、とても酸味が強い果実です。この酸味は収斂(ひきしめる)の働きがあり、多汗、嘔吐、つわりなどがあるとき食べると収斂作用で症状を緩和してくれます。
またクエン酸は乳酸の蓄積を抑えてくれるため筋肉の疲労回復にも働きます。ただしレモンは酸味が強いため胃腸の弱い人にはむいていないため控えめにした方が良いです。

レモンの皮の薬膳効果|気を巡らせる香り

レモンの皮は薬膳では「枸櫞皮(くえんひ)」と呼ばれます。爽やかな香り成分は皮に多く含まれており、気の巡りを整える「理気」の働きがあります。
香りには気分を軽くする作用があり、気分が落ち込みやすいときやストレスを感じているときにも役立ちます。皮を使うときにはワックスがないものを選んでください。

果肉

ミカン科ミカン属
酸/平
性味
肺、胃
帰経
生津止渇、清熱解暑、安胎
効能
暑気あたり、食欲不振、疲労、つわり
適応

果皮(枸櫞皮)

ミカン科ミカン属
酸辛/温
性味
理気、化痰
効能

新華本草綱要

皮:酸辛/温 有袪痰、健胃、行気。用途:鬱滞腹痛
葉:辛甘/温 有化痰止咳、理気和胃的効能

薬膳レシピ「レモン」

不調が始まる前に、レモンをひとつ台所に置いておく

暑くなり始めた頃、なぜか酸っぱいものが欲しくなる。水では満たされない喉の渇きが、体の奥にあるような気がする日がある。そんなとき、冷蔵庫の奥に転がっているレモンを思い出す。黄色くて、少しだけ強気な香りのする果実。
包丁を入れると、酸っぱい香りが一瞬で広がる。その匂いを吸い込んだだけで、体が「これを欲しかった」と言っている気がする。

薬膳では、レモンは体に潤いを生み、渇きを止める果実といわれる。酸味は唾液を呼び、胃腸を動かし、落ちていた食欲を少しずつ戻してくれる。
さらに面白いのは、あの爽やかな香り。レモンの皮には「気」を巡らせる働きがあり、重くなった気分まで、ふっと軽くしてくれる。ただの酸っぱい果実なのに、体の中では、いろいろなことが静かに整えられている。

夏の不調が始まる前に、レモンをひとつ、台所に置いておくのも悪くない。

レモン薬膳レシピ|美容・夏バテ

潤い補給|レモン蜂蜜白湯

朝の喉の渇き、肌の乾燥、疲れやすい朝の一杯として飲むと、胃腸がゆっくり目覚めます。

薬膳ポイント
レモン:生津止渇(潤い補給・喉の渇き)
蜂蜜:潤肺(肌の潤い)

<材料>
レモン 1/4個
蜂蜜 小さじ1
白湯 200ml

<作り方>
白湯にレモンを絞り、蜂蜜を加えて軽く混ぜる

夏バテ予防|塩レモン薬味だれ

暑い日に食欲が落ちたときでも、レモンの酸味と香りが食欲を呼び戻します。

薬膳ポイント
レモン:清熱解暑(夏バテ改善)
塩:清火(熱こもり改善)

<材料>
レモン果汁 大さじ1
レモン皮(すりおろし)少し
塩 少々
オリーブオイル 小さじ1

<作り方>
すべて混ぜるだけ。

おすすめの使い方は、冷奴、蒸し鶏、白身魚、サラダにチョイ足しできます。