6.補う

菜花(カリフラワー)

薬膳効果
疲労回復、老化予防

カリフラワーの美容効果|補脾で肌を整え、補腎で髪のツヤを育てる

アブラナ科のカラシナからブロッコリー、カリフラワー、キャベツはつくられました。胃腸を丈夫にし、補腎にも働くため、アンチエイジング、耳鳴り、発育遅延などに有用されます。

補脾で胃腸を立て直し、気力のベースを整える

カリフラワーの代表的な効能は 「補脾(ほひ)」。脾は、薬膳では、気血のもとを作る工房といわれます。
飲食物から栄養を吸収し、全身に栄養素を送る「後天の本(こうてんのほん)」とされ、生命活動の根本を支えます。脾が弱ると…
・食欲不振
・だるさ
・むくみ
・下痢しやすい
・集中力の低下
といった不調が出やすくなります。

カリフラワーに含まれる甘味は脾をやさしく補い、弱った脾の力を底上げして、気力の源をつくる働きに長けています。
「なんとなく疲れが抜けない」「気力が湧かない」という時は、強い薬膳食材よりも、カリフラワーのような、あたりの柔らかい補脾食材の方が身体をじんわり整えてくれます。

脾を整えると肌が変わる!肌は脾の鏡

脾は食べたものを“気血(エネルギーと栄養)”へと変換する工房のような存在。ここが整うことで、全身に巡る栄養の質が高まり、日々の気力や体調を支える土台が生まれます。

さらに、薬膳では 脾の五華は「肌肉」 とされ、脾の状態がそのまま肌や筋肉のハリ・ツヤにあらわれると考えられています。脾が元気を取り戻すほど、食べたものから得たエネルギーがスムーズに吸収され、細胞のすみずみにまで届きやすくなるのです。

その結果、肌にふっくらとした弾力が戻り、くすみがちな顔色にも自然な明るさが宿ります。カリフラワーは内側から美しさを育てる静かな美容食材と言える存在です。

補腎で老化を緩やかにし、若さの根を守る

カリフラワーは脾だけでなく「腎」を支える働きも持っています。
腎は薬膳では、生命エネルギーを蓄える“バッテリー”のような存在で、成長・老化・ホルモン・水分代謝を司る「先天の本(せんてんのほん)」とされます。
腎の力が弱ると…
・足腰の衰え
・だるさが抜けない
・夜間のトイレが増える
・老けて見える
・髪のコシがなくなる
といった不調につながりやすくなります。

カリフラワーは白く穏やかな見た目とは裏腹に、腎のエネルギーをしっかり支える食材です。慢性的な疲れが続く時、強い補腎食材よりも、こうした負担の少ない、やわらかい補腎が体に馴染みやすいことがあります。

腎を満たすと髪が変わる!髪は腎の鏡

腎は薬膳で、生命エネルギーを蓄える根の力を担い、成長・老化・ホルモンバランスを支える大切な臓です。ここがしっかり整うことで、身体の深い部分にあるエネルギーが満たされ、日々の巡りや活力の質が高まっていきます。

そして薬膳では、腎の五華は「髪」とされ、髪のツヤやハリ、コシの変化は、腎の状態、すなわち老化の進み具合がそのまま表れると考えられています。腎が弱るほど、髪が細くパサつきやすくなり、疲れや冷えも抜けにくくなります。

カリフラワーはこの腎の力を静かに支える、やわらかな補腎食材。内側からゆっくりと、髪の美しさと若さを育てる力を持った頼もしい存在です。

中医営養学

アブラナ科アブラナ属
甘/平
性味
腎、脾、胃
帰経
補脾和胃、補腎、強筋骨
効能
疲労、耳鳴り、健忘
適応

薬膳レシピ「カリフラワー」

白い野菜に、ひそやかな美しさを教わる日

最近、朝の鏡に映る自分の肌と髪の調子が、思っていたよりずっと素直だと気づいた。疲れがたまれば肌はすぐ曇り、夜更かしが続けば髪のツヤも迷子になる。
脾は肌の鏡で、腎は髪の源だなんて、薬膳の本に書いてあったけれど、年齢を重ねるほど妙にしっくり来る。

そんなとき、白いカリフラワーを蒸して食べるだけで、体の奥がふっと静かになる瞬間がある。余計な力が抜けて、食べたものがちゃんと自分の血や気になるような感覚。
脾が整うと肌にふくらみが戻り、腎が満ちると髪がしっとり落ち着くのだとしたら、それは多分こういう小さな積み重ねの延長線上にある。

派手さはないけれど、静かに体を立て直してくれる食べ物があるというのは心強い。美しさって、結局こういうささやかな生活のほうを向いている気がする。カリフラワーは、そんなことをやわらかく教えてくれる。

補脾ディップ:白胡麻・味噌・生姜のクリーミーディップ

脾を整え、肌のハリを支える組み合わせ。
白胡麻の潤い力+味噌の胃腸サポート+生姜の巡りアップで肌の土台を整えるディップ。

<材料(作りやすい量)>
白練りごま 大さじ2
味噌 小さじ2
ヨーグルト(無糖)大さじ1
すりおろし生姜 少々
はちみつ 小さじ1/2(お好みで)
塩 ひとつまみ

作り方は、材料をすべて混ぜるだけ。茹でたカリフラワーに添えて、温かいうちに。
肌の明るさやふっくら感を底上げする、やさしい美容ディップです。

補腎ディップ:黒酢、黒胡麻、はちみつの濃厚ディップ

腎を養い、髪のツヤと生命力を支える黒い食材が主役。
黒胡麻の補腎力に黒酢の巡りをプラスして、髪にコシが欲しい時にぴったり。

<材料(作りやすい量)>
黒練りごま 大さじ1
黒酢 小さじ2
醤油 小さじ1
はちみつ 小さじ1
ごま油 少々(香りづけ)

作り方は、全てをよく混ぜ、なめらかに調えるだけ。ほんのり温かいカリフラワーに絡めてどうぞ。
自然な甘みと酸味で、カリフラワーがデザートのように深い味わいに。