指定野菜に追加されたブロッコリーの効能
ブロッコリーの食用部は花蕾、茎、葉、発芽したての子葉(ブロッコリースプラウト)で、旬は11月~3月の寒い時が美味しい時期と言われています。2024年に指定野菜に追加されたブロッコリーは全国的に流通し今後はもっと消費量が増える重要な野菜となるでしょう。
胃腸に優しいブロッコリー
ブロッコリーは胃腸にやさしいので体力が不足している時や老人などの胃腸が弱い人にも向いている野菜です。胃腸を丈夫にする「健脾胃」の働きと五臓の機能を調節し回復させる「補五臓」の働きもあります。
精をつけて虚弱を改善するブロッコリー
薬膳では腎は精を蓄える臓なので腎に良いものを食べると生命力や生殖機能をサポートすると考えています。ブロッコリーのもつ「補腎」の働きは腎をケアし精をつけて老化に抗います。胃腸にも優しいので精の衰えを感じたら毎日とり続けると良いでしょう。
疲労や老化に抗う蕾のエネルギー
ブロッコリーは蕾を食べる野菜で、こんもりとした緑色の部分はすべて蕾です。蕾のもつエネルギーは花が開こうとする開花エネルギー(動かす、開く)が宿っています。
無数の蕾をもつブロッコリーを食べると、開くエネルギーが閉塞感をとり、動かすエネルギーで気の流れを促すなどの効果を身体の内側から発揮させてくれます。
蕾のもつ開花エネルギーは疲労を緩和させ老化にも抗ってくれます。このような独特な視点は薬膳ならではの面白さでもあります。
緑色が濃く艶があり、花蕾が大きくこんもりしているフレッシュなものを選ぶとよいでしょう。