薬用効果の高い鶏
烏骨鶏は中国原産のニワトリの一種ですが、ニワトリと異なる外見をしており、烏骨鶏は柔らかい羽毛で覆われ、肉や骨が黒いという特徴をもちます。中国や韓国では古来より肉や卵が薬膳料理の素材として珍重され、気血不足の虚弱、老人、婦人、妊婦の栄養補給に用いられてきました。
薬鶏と呼ばれる理由
烏骨鶏は唐代の『本草拾遺』や『食療本草』に薬効効果が高い旨が記載され「虚弱の補薬」「肝、腎、脾の補強薬」とされ薬としてみなされるようになりました。
烏骨鶏の卵と肉の効能
卵は体力回復と血を養う
産卵が週にわずかしかなく高価な卵です。「健脾益血」の効能があり、胃腸虚弱による体力低下の時は烏骨鶏の卵を常食すると体力回復や、血虚の回復に役立ちます。
栄養価は非常に高く皮膚や粘膜を丈夫にするビタミンAはうなぎの約10倍もあります。
肉は産後の回復や下半身の強化
烏骨鶏の肉質は地鶏と同じで歯ごたえがあり、やわらかくなるまで煮込むと塩、胡椒だけでも美味しく食べられます。
虚労、痩せすぎ、精力減退などの症状があるときは、烏骨鶏1羽を煮込んだスープを食べると「補肝腎」「養陰」の働きで栄養をつけ体を丈夫にしてくれます。また「産婦人科の聖なる薬」と呼ばれ出産後の補強、足腰の弱りなどを回復させます。