6.補う

西蘭花(ブロッコリー)

薬膳効能
五臓の機能調節

薬膳効能とダイエット・筋トレ食として注目される理由

ブロッコリーは低カロリーで栄養価が高く、ダイエット食材や筋トレ食として人気の高い野菜です。
薬膳の視点で見ると、単に体重を減らす・筋肉を増やすだけではなく、胃腸を整え、生命力を支えることが土台になると考えます。

ブロッコリーには胃腸を丈夫にする「健脾胃(けんぴい)」、五臓の働きを調節する「補五臓(ほごぞう)」、腎を補う「補腎(ほじん)」といった効能があり、体づくりを内側から支えてくれる食材です。

薬膳で考えるダイエット|胃腸を整えて無理なく痩せる

薬膳では、ダイエットは単なる食事制限ではなく「脾胃(胃腸)」を整え、余分なものを溜めこまない体をつくることが大切だと考えます。
胃腸の働きが弱ると、栄養をうまく吸収できないだけでなく、体に湿や痰が溜まりやすくなり、むくみや重だるさにつながります。

ブロッコリーのもつ胃腸を丈夫にする「健脾胃」の働きと、五臓の機能を調節し回復させる「補五臓」の働きは、食物繊維が豊富で満腹感を得やすいため、食べすぎを防ぎながら、無理なく体を整えるダイエットに役立ちます。
また、ブロッコリーは胃腸にやさしいため、体力が不足している時や胃腸が弱い人にも向いている野菜です。

薬膳で考える筋トレ食|補腎で体力と精を養う

筋トレや体づくりでは、たんぱく質だけでなく、それを吸収しエネルギーに変える胃腸の力が重要になります。

薬膳では、元気や精力の源となる「気」と「精」を養うことが、持続的な強さにつながると考えます。
特に、腎は精を蓄える臓なので、腎に良いものを食べると生命力や生殖機能をサポートすると考えています。ブロッコリーのもつ「補腎」の働きは腎をケアし、精をつけて老化に抗います。

さらにブロッコリーは蕾を食べる野菜であり、蕾には花が開こうとする開花エネルギー(動かす、開く力)が宿っています。無数の蕾をもつブロッコリーを食べると、気の流れを促し、疲労を緩和する効果を身体の内側から発揮させてくれます。

筋肉を育てるだけでなく、疲れにくく回復しやすい体を支える点でも、薬膳的に優れた筋トレ食材といえるでしょう。

中医営養学

アブラナ科アブラナ属
甘/平
性味
肝、脾、腎
帰経
補腎強壮、健脾胃、補五臓
効能
腎虚証、疲労、老化
適応

東方栄養新書

甘/平 肝脾大腸、利五臓、利関節、通経絡。抗酸化、抗老化など

ブロッコリー

ブロッコリーは、頑張りすぎた体を戻す野菜

頑張っている人の体は、だいたい静かに疲れている。
元気そうに見える人ほど、冷蔵庫の奥でしなしなになった野菜みたいに、どこかで萎れている。

ダイエットとか筋トレとか、美容とか健康とか。そういう言葉はいつも前向きな顔をしているけれど、実際には「今のままじゃだめだ」という焦りが隠れていることが多い。
だからこそ、そういう時にはブロッコリーを食べようと思う。

胃腸が弱ると、気力も落ちる。薬膳では、ブロッコリーは「健脾胃」といって胃腸を助ける野菜。頑張るために何かを足すというより、頑張りすぎた体をそっと元に戻す。
ブロッコリーは、そんなふうに静かに支えてくれる野菜なのかもしれない。

ブロッコリーと卵のやさしい蒸し煮スープ

― 胃腸をいたわる“健脾胃”の一皿 ―

疲れている時って、噛むことさえ面倒になる。 そんな日に、スープはちょうどいい。

材料(1〜2人分)
  • ブロッコリー 1/3株
  • 卵 1個
  • 鶏ガラスープ(または出汁) 400ml
  • 塩 少々
  • しょうが薄切り 1〜2枚(あれば)
作り方
  1. ブロッコリーを小房に分ける。
  2. 鍋にスープとしょうがを入れて温める。
  3. ブロッコリーを入れて柔らかくなるまで煮る。
  4. 溶き卵を流し入れてふわっと固め、塩で味を整える。
薬膳ポイント

ブロッコリーの「健脾胃」に、卵の滋養が加わり、弱った体を静かに回復させる組み合わせ。