ハーブ蒸留体験|ローズマリーから精油と芳香蒸留水を抽出

植物のもつ薬効を身近に感じるために埼玉県飯能市にある「薬香草園メディカルハーブガーデン」でハーブの蒸留体験をしてきました。植物の芳香シャワーをうける「ごほうびな体験」です。

蒸留器で精油と芳香蒸留水を抽出

体験では本格的な蒸留器を動かして、精油(エッセンシャルオイル)と芳香蒸留水(フローラルウォーター)を抽出します。そのあとに化粧水と乳液のスキンケア製品を手作りします。

水蒸気蒸法は精油や芳香蒸留水を抽出する最も伝統的な方法です。
水蒸気蒸法の説明を受けたあとにカゴに摘まれたローズマリーを蒸留釜の中に入れ、しっかり蓋を閉じてから蒸気を注ぎ込みじっくりとローズマリーを蒸していきます。



室内にローズマリーの香りが漂いはじめると、長いパイプの中を蒸気がとおり冷やされると芳香蒸留水が流れでてきます。芳香蒸留水の上澄みが精油です。たくさんのローズマリーから採れる精油は10ml~15ml前後。

採りたての精油をムエット(香料試験紙)にとり香りをかぐと、市販のローズマリー精油より、フレッシュでやや甘味のある香りがしました。

ローズマリーの学名はRosmarinus Officinalis(ロスマリナス・オフィキナリス)
オフィキナリスとはラテン語で「薬用の~」という意味で古来から薬用に用いられる植物につけられています。ローズマリーは薬用植物の中ではとても強い芳香をもち、古代から集中力が増す価値を見出され、忠誠心や記憶の象徴とされています。

アロマクラフト「手作り化粧品」

採れたての精油(エッセンシャルオイル)と芳香蒸留水(フローラルウォーター)が机の上に配られ、化粧水と乳液を作りました。お土産に精油と芳香蒸留水も頂けました。

植物の香りの役割

植物の作り出す芳香成分(精油関連物質)は、本来は植物の自己維持、防衛、種の保存のためです。
例えば芳香成分を放出することで
・他の植物の育成を阻害
・菌類などからの病気の予防と治療
・酸化による老化を予防
・昆虫を誘引して受粉させる
・昆虫による食害を防ぐ
これをヒトに応用すると殺菌効果、覚醒または鎮静などのヒトに良い影響をおよぼしてくれます。




中医薬膳では香りの良い植物は「気」のめぐりを良くし邪気を取り除くときによく使われます。
ローズマリーの名は迷迭香(めいてつこう)

中医営養学
迷迭香(めいてつこう)
性味:辛苦/温
帰経:肝胆胃大腸
効能:健胃強壮、去風発汗
治療:防腐、不眠、疫病

植物から採取した精油や芳香蒸留水は
・鼻腔から脳へ
・肺から全身へ
・皮膚から全身へ
色々な経路から吸収させることで効果を得ることができます。ただし使用する時は、分量、アレルギーに必ずご注意ください。

蒸留体験の日程、費用の詳細はホームページをご覧ください。

入園料:無料
駐車場 :無料駐車場あり(約39台)

薬香草園Web:https://www.treeoflife.co.jp/garden/
蒸留体験:https://www.treeoflife.co.jp/garden/distillation/

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