寒気の邪気をはらい首や肩のコリを解消する葛根湯の主成分。体の免疫を高め、発疹などの病気がこじられるのを防ぐ作用がある。
葛粉(くず粉)は葛根のでんぷん粉を精製したものなので薬としての葛根作用は期待できない。また薬の葛根はでんぷんを抜いてあるので、とろみはつかない。
2.冷ます
葛根/葛(カッコン・クズ)
- 分類
- マメ科クズ属
中医営養学
- 期待される効能
- 甘辛/涼
- 性味
- 脾、胃
- 帰経
- 発表解表、昇陽透疹、解熱生津
- 効能
- 発熱(表証)、頭痛、項背部のこわばり
- 適応
本草綱目
葛殻:甘/平 下痢、解酒毒。葛根:甘辛/平 生根汁大寒 主消渇身大熱嘔吐、解諸毒。
用粉:止渇、利大小便、解酒、去煩熱
クズのお昼寝
クズは蔓性の植物で、地面をはったり茎は巻き付いたりして長く伸びます。
葉は三つの小葉から成り、クズは睡眠をする植物として知られています。
クズの葉は光の強弱によって開閉運動をします。曇天では開いて光を多く取り入れます。
光の強い時は葉の表を中にして受光量を少なくします。この状態をクズの昼寝と呼び「裏見草(うらみぐさ)」という別名があります。
8月頃に赤紫色で甘い香りがする花を咲かせます。
クズはのツルはひと夏で10mぐらい伸びる生命力の強い植物で、ツルは葛布(くずふ)に織って着物に、葉は家畜の飼料にと、古来より暮らしの中で使われてきた身近な植物です。