東京都薬用植物園に行こう!収穫の秋は医食同源を知る

西武拝島線、東大和市駅から徒歩2分で行ける東京都薬用植物園をご存知でしょうか?
生きた植物を自分の目で確かめられるので薬膳ファンなら一度は訪れたい場所。中薬学、方剤学の勉強にもなります。

季節ごとに薬草の勉強会などが園内で行われます。

薬用植物園の野外ステージ

秋の見頃は「果実の祭典」

山査子の花と果実

山査子の果実は大きいもので2.5cmくらいになります。中国では食べた魚や肉を消化促進させるために山査子の果実を砂糖や蜜につけてデザートや串に刺し、さまざまな形式で食用とされています。日本では山査子の果実をペーストにして成型して販売されています。酸っぱい味がします。

山茱萸(サンシュユ)の花と果実

サンシュユは中国原産の落葉小木。秋に赤い実をつけることからアキサンゴとも呼ばれます。
実から種を除いて乾燥させたものが生薬の山茱萸(サンシュユ)です。肝腎に働くため古典では次のように書かれています。「中を温め、寒湿痺を除き、足腰を温め、水道を助け、小便利、耳鳴頭風を療するを主る」

木瓜(モッカ・カリン)の花と果実

カリンは生薬では木瓜(モッカ)と呼ばれます。去痰の効能があり、呼吸器の症状に用いられます。

呉茱萸(ゴシュユ)

ミカン科のゴシュユは中国原産の落葉小高木で日本へは江戸時代に渡来し栽培されました。果実を乾燥させたものが呉茱萸(ゴシュユ)で身体を温める働きがあり、寒さによる腹痛、月経痛をおさめます。

古代中国では9月9日の重陽の日は、呉茱萸の実を入れた赤い袋を身に着けて山に登り菊酒を飲むと災禍を逃れるといわれました。これが日本にも伝わり宮中の御帳には邪気を祓うものとして茱萸嚢(シュユノウ)と呼ばれる赤い袋がかけられます。

大棗(タイソウ・ナツメ)

ナツメは中国原産の落葉小高木で、現在は世界中で広く栽培されています。果実は淡緑色から暗紅色に変わり熟した果実を乾燥させたものが生薬の大棗(タイソウ)です。気血を補うため脾虚による食欲不振、体のダルサを改善します。食べすぎると消化不良になるので毎日少しずつ食べるとよいです。

唐辛子

唐辛子の旬は、青唐辛子は7月から9月、熟した赤唐辛子は8月から10月頃です。
生薬名は蕃椒(バンショウ)と呼び、血のめぐりを促し発汗させて新陳代謝を高める働きと胃腸を温めて消化も促進させます。食欲不振、冷えからくる肩こり、関節痛などを緩和させる効果があります。

ローゼルの花

洛神花・ローゼルの花

洛神花とはハイビスカスの花のことでローゼルとも呼びます。食用になるのは萼(がく)の部分で、熱をおさめ体のほてりを冷まします。夏バテ対策のお茶として人気がありピンク色のローゼルティーは爽やかな酸味のあるお茶です。
*ローゼルから作ったお茶を一般的にハイビスカスティーと呼ぶことから混同されがちですが、ハワイや沖縄などで見かけるハイビスカスとは別物です。

山梔子

山梔子(サンシシ)

クチナシは梅雨の頃に芳香のある白い花をつけ晩秋に赤く熟した果実をつけます。(八重のクチナシは実をつけません)
果実を乾燥させたものが生薬の山梔子(サンシシ)で、完熟しても果実の口が開かないためクチナシの名の由来です。清熱解毒に働くため熱病による目赤、腫れ物をおさめます。

決明子(ケツメイシ)

エビスグサは北アメリカ原産のマメ科の一年草で黄色い花を咲かせます。エビスグサとは「異国から日本に渡来した草」を意味します。
サヤが褐色に熟した頃に種子を採取したものが生薬の決明子(ケツメイシ)です。整腸や便通をよくすることに使われる他、目の炎症や充血をのぞく働きがあるため、すなわち視力を回復させることから決明(目を明らかにする)ケツメイシと呼ばれます。またハブ茶としても広く親しまれています。

菊花

キクは中国、日本に広く野生する多年草本です。解熱、解毒、消炎の働きがあります。菊花茶に使用されるキクは甘菊花(白菊)と抗菊花(黄菊)があり、イライラ、発熱、頭痛、目の充血などを緩和します。

場所:東京都小平市中島町21-1
入場料無料、無料駐車場あり
園内には車椅子用トイレがあり。花壇通路・温室内は車椅子で通行できます。
公式サイト:https://www.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/lb_iyaku/plant/
イベントのチェックは公益社団法人東京生薬協会のWEBサイトをご覧ください。
https://www.tokyo-shoyaku.com/evs.php

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