4.通す

小松菜(コマツナ)

薬膳効果
気を降ろし熱をおさめる

小松菜は日本を中心に栽培されている野菜で主に関東地方で食べられ葉を食用とします。江戸時代の初期に江戸川区小松川付近で品種改良し栽培されました。そして将軍に献上されたことから地名の小松菜と呼ばれるようになりました。

イライラ解消

小松菜は気を降ろし体にこもった熱を発散させ、温性と辛味の性質で血もよく巡らせます。気が昇りやすい、イライラがおさまらない時に小松菜を食すとよいでしょう。

便秘解消

小松菜は食物繊維も豊富です。また「通利胃腸」の働きにより胃腸の働きを改善し便通を促します。
老年性便秘には小松菜、豆腐のスープまたみそ汁を、適量を食べ続けると良いでしょう。また食べやすくするために小松菜はしっかり煮るとホロホロとした食感になります。

中医営養学

アブラナ科アブラナ属
辛甘/温
性味
肝、脾、肺
帰経
袪瘀散血、消腫解毒、通利胃腸
効能
イライラ、便秘
適応

飲膳正要

芸台葉(うんだいな):辛温、治風熱、乳癰

小松菜の品種

小松菜の有名な品種の特徴

小松菜は古くから栽培されてきた野菜であり、各地で育種が進められ新しい品種が生み出されてきました。これらの品種は、地域によって呼び方が異なり、例えば、四国地方では「阿波菜」、関東地方では「小松菜」と呼ばれることがあります。

また、気温の低い地域では厚みのある葉を持つ品種が好まれ、気温の高い地域では、やわらかく細い葉を持つ品種が栽培される傾向があります。

京都小松菜

京都小松菜は京都府を中心に栽培されている小松菜の品種の一つです。
葉は小さくてやわらかく、味が上品な特徴があり、京都の伝統料理である「京料理」にも欠かせない食材で高級料亭でも使用されることが多いです。
主に春先に栽培され4月から6月頃に収穫されます。春の日差しを浴びた京都小松菜は、やわらかくてみずみずしく、香りも良く、独特の甘みがあります。

下妻小松菜

下妻小松菜は茨城県下妻市を中心に栽培されている小松菜の品種です。
葉は細く青々とした独特の風味があります。主に秋から冬にかけて栽培され、収穫されることが多く、収穫時期によって苦味や甘みのバランスが異なります。一般的には、寒い時期に収穫されるほど、苦味が強くなり、栄養価も高くなります。

四国小松菜

四国小松菜は徳島県を中心に栽培されている小松菜の品種の一つです。
葉も茎もやわらかく、味が甘く食感が良いことも特徴のひとつです。四国小松菜は四国地方の郷土料理である「阿波踊り蕎麦」にも欠かせない食材です。阿波踊り蕎麦では、四国小松菜を細かく刻んで蕎麦に乗せ、香りと食感を楽しむことができます。

姫路小松菜

姫路小松菜は兵庫県姫路市周辺で栽培されている小松菜の品種の一つです。
葉はやや厚みがあり、味が濃くコクがあることが特徴があり、根元が太く、茎もしっかりしているため、食感も良いとされています。
姫路市の郷土料理である「じゃじゃ麺」にも欠かせない食材です。じゃじゃ麺では、茎や葉を細かく刻んで、辛みのある味噌ダレと一緒に炒めて、麺と一緒に食べることが特徴です。

楽天で探す



アマゾンで探す