黒砂糖は、冷え、血の巡りが悪い時に向いている甘味料
黒糖は体を温める「温中」の働きで寒気を追い払うとされています。月経痛、月経不順、悪露の停滞、産後の血瘀など血の巡りが悪いことでおこる症状に向いている甘味料です。
月経トラブルや産後の回復に
黒砂糖には血を巡らせて滞りを解消する「活血化瘀」の働きがあります。血行をよくしてお腹を温めるため、冷えからくる月経痛や月経不順、産後の悪露の停滞がある時は甘味料を黒砂糖にするとよいでしょう。
無月経の時には活血の黒砂糖、補気のナツメ、発散力のある生姜を煎じた薬膳茶がおすすめです。
黒砂糖、白砂糖、氷砂糖の働きの違い
薬膳の効能は黒砂糖は温性で血を巡らせる「活血」が主な働きです。
白砂糖は涼性で潤わせる働きがあります。むくみやすい人は白砂糖のとりすぎは注意が必要な甘味料です。氷砂糖は平性で滋補作用があるため補薬、補品を作る料理や飲料に向いており、身体の乾燥、特に肺が乾燥、空咳がある時に使うとよい甘味料です。
黒砂糖の選び方
黒糖はサトウキビの絞り汁を加工を施さないでそのまま煮詰めて作られるため鉄分、カルシウム、ミネラル類などを含み独特の風味があります。おおまかな工程は竹のような節がある2メートルほどのサトウキビを収穫、裁断、絞り、空気を含ませて攪拌、冷却しながら成型すると黒糖が出来上がります。
市場で見かける黒砂糖には2種類あります。さとうきびの搾汁を煮詰めて固めた「黒糖」、さとうきびの搾汁にショ糖などの糖類を混ぜた黒糖風味の「加工黒糖」があります。選ぶなら原材料が「さとうきび」と表示してあるものを選びましょう。