気血を巡らせる香りの力と生理痛・ストレスへの効果
みょうがは古くから巡りを整える「香りの薬」として扱われてきました。食欲が落ちる季節や、なんとなく気が滞るとき、みょうがのひと切れが、体の内側に風を通すように、軽やかな変化をもたらしてくれます。
みょうがの由来と歴史「妹香(メノカ)」
みょうがは、ショウガとともに大陸から日本へ伝わったとされています。
力強く鋭い香りをもつショウガは「兄香(セノカ)」、やわらかく穏やかに広がる香りのみょうがは「妹香(メノカ)」と呼ばれ区別されていました。
ショウガが体を温め、外へと発散させる「動」の香りだとすれば、みょうがは内側にこもった気をほどいて、巡らせる「和」の香りです。
みょうがの薬膳効能|気血を巡らせる香りの力
みょうがは薬膳において、「気」と「血」の巡りを促進する食材に位置づけられます。その芳香成分は、停滞した気血の流れを調整し、体内の陽気の通達を助ける働きをします。
気の巡りは、生活リズムの乱れといった些細な要因によっても滞りやすいため、みょうがの旬には薬味として日常の食事に取り入れ、さまざまな食材と組み合わせることで、無理なく気機を整える養生に役立てることができます。
生理痛や女性の不調に|巡りを促して痛みをやわらげる
みょうがは、気血の巡りを促すことで、生理痛の緩和にも役立ちます。生理痛の多くは「気血の滞り」によって起こるとされます。とくに、ストレスや冷えによって巡りが悪くなると、下腹部に痛みや張りを感じやすくなります。
そんなとき、みょうがを薬味として取り入れることで、「温中理気」と「止痛」の効能で、痛みの緩和をサポートします。

