4.通す

檸檬香茅(レモングラス)

薬膳効能
上腹部の痛止め

気血を流して痛みをとる

レモングラスは東南アジアに自生しレモンに似た芳香成分(シトラール)をもち、タイのトムヤムクンに使用される香草として知られています。
薬膳には「不通則痛(通じなければ即ち痛む)」の法則があり、気血が滞ると痛みが起こると考えられています。レモングラスは温める性質をもち気血の流れを良くし止痛に働きます。

上腹部の冷痛をおさめる

レモングラスの「温中止痛」の効能は、寒気による身痛、頭痛、そして心痛、胃痛、腹痛などの上腹部の冷痛をおさめます。レモングラスのハーブティーを常飲すると胃痛の改善にもなります。

月経周期をととのえる

経絡の気の流れをよくする「通絡」と、血のめぐりをよくする「活血」の働きで月経(生理)の周期をととのえます。月経不順のときは月経前にハーブティーとして飲むのがおすすめです。
*子宮収縮作用があるため妊婦は禁忌

中医営養学

イネ科オガルカヤ属
甘辛/温
性味
脾、肝
帰経
温中止痛、通絡、活血
効能
風寒感冒、胃痛、腹痛、月経不順
適応

新華本草綱要

全草:辛/温、消腫止疼痛的効能。風湿疼、腹疼脚気以及月経不順、打撲瘀滞

 

レモングラス使い方

レモングラスの香りの刺激

香味成分のシトラールはレモングラスから採れる精油に60%~80%も含まれています。
香調は非常にフレッシュでレモンとジンジャーをあわせたハーバル系の香りです。レモングラスの香味成分は心を刺激してやる気をおこし、気分を高揚させる働きがあります。

レモングラスの外用

レモングラスを外用に使うと通絡(経絡の気の流れをよくする)、散瘀血(血の滞りを改善)消腫(腫れ物を消す)に働きます。

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