3.調える

迷迭香(ローズマリー)

薬膳効能
食欲増進・防腐

独特な香りで消化を促す健胃薬

フレッシュでスパイシーな独特な香りがするローズマリーは古くからヨーロッパや中国で使われてきたハーブです。性質は温性で辛味の発散力で「健胃強壮」に働きます。消化機能を高めて食欲を促進するため、肉料理、魚料理などの香辛料として用いられます。

脳の集中力を高める

ローズマリーは精神を高揚させる刺激薬としても使われます。頭痛、関節痛、だるさの原因になる風湿の邪を「発散」「動かす」「除く」などで心身を目覚めさます。また集中力を高めたい時にもローズマリーはおすすめです。

ただし香辛料として用いる量であれば問題はありませんが、大量に使用すると子宮刺激、アレルギー刺激、てんかん発作を誘発する恐れがあるため注意が必要です。

中医営養学

シソ科マンネンロウ属
辛苦/温
性味
肝、胆、胃、大腸
帰経
健胃強壮、袪風発汗、
効能
食欲不振、頭痛、月経不良
適応

本草綱目

迷迭香(めいてつこう):辛/温 治悪気。衣服を香ばしくする

ローズマリーの魅力

薬用からスキンケアまで

ローズマリーはその豊富な香りと風味から様々な料理に使われるハーブの一つです。また、古くから薬草としてハーブティー、美容などにも用いられてきました。

ローズマリーのハーブティー

特有のスパイシーで爽やかな香りは脳への刺激効果があります。また胃腸の不調や冷え性、疲れなどに効果があるとされています。

<材料>
ローズマリーの乾燥葉 2g
水 250ml
レモン、はちみつ(お好みで)

<作り方>
沸騰したお湯をローズマリーの葉を入れたティーポットに注ぎ蓋をして5分程度蒸らしたあと、茶こしでこしカップに注ぎます。
レモンやはちみつを加えると、風味がアップします。

ローズマリーのハーブティーは香りが豊かでスッキリとした味わいが特徴です。
温かい飲み方はもちろん冷やして飲んでも美味しいです。また、他のハーブやスパイスとブレンドして自分好みのハーブティを作るのも楽しいでしょう。

ローズマリーの美容効果

ローズマリーは、古代から現代まで、スキンケアに利用されてきたハーブの一つです。

●古代エジプト時代
古代エジプト時代にはローズマリーの葉を使った石鹸が作られていました。
また、ローズマリーの葉を浸したオイルを肌に塗ることで、保湿や美白効果を期待する方法が使われていました。

●古代ギリシャ時代
古代ギリシャ時代にはローズマリーの葉や花を使った化粧品が作られていました。
ローズマリーのエキスを加えたクレンジングオイルや化粧水などが使用されていました。

●中世ヨーロッパ時代
中世ヨーロッパ時代にはローズマリーの葉や花を使った入浴剤が作られていました。
また、ローズマリーのエキスを加えた化粧品も作られ、この時代には、ローズマリーの香りが、病気の予防や健康維持にも役立つと信じられていました。

●現代
現代においてはローズマリーのエキスを加えたスキンケア商品が多数販売されています。
ローズマリーには、保湿効果や抗酸化作用があるとされており、化粧水やクリーム、マッサージオイルなどに使用されています。

楽天で探す



アマゾンで探す