鯛の薬膳効能|胃腸サポート・むくみ改善・母乳不足にも良い3つの効能
鯛は全世界の温・熱帯水域に分布しタイ科の魚は100種以上あり多種類の鯛を捕獲され、真鯛(マダイ)を代表種とし、クロダイ、チダイ、キダイなどがよく知られています。
日本では古くから神聖で縁起の良い魚として認識され、祝い事や儀式で用いられることが多く愛されている魚ですが、欧米では「貪欲な魚」「デビルフィッシュ」と名づけられ、非常に貪食な魚のあだ名がつけられています。
胃腸にやさしい効果
とても貪食な鯛ですが、薬膳では「温性」に分類され、「整胃腸」と「健脾」の効能があり、これらの効能が胃腸を補強し消化吸収機能を高める働きをします。
また鯛は青魚と比べ脂が少なくタンパク質が多く消化吸収しやすいため、高齢者、小児の栄養補給にはとても良い食材です。特に、鯛のスープや煮込み料理は胃腸にやさしく、消化吸収を助けるため、胃腸が弱っている方や疲れ気味のときにも最適な食材です。
むくみの解消
『医心方』では「味甘、冷、無毒、水腫を消し、小便を利する…(略)」と述べられおり、日本の本草書『本草食鑑』には鯛は煮ても焼いても、お腹を温め気を充実させ、むくみの改善作用があると記載されています。むくみについては、栄養不良をともなったむくみに効果を発揮し、利尿して解消させます。
母乳不足の改善サポート
産後の母乳不足に悩む方にも、鯛が良いとされています。栄養豊富で消化に良いため、体に負担をかけずに栄養を補給でき、「補精催乳」の働きが母乳の分泌をサポートしてくれると考えられています。