6.補う

黒米/紫糯(クロマイ)

薬膳効果
アンチエイジング

黒米は白米よりすごい?薬膳でわかる効能とアンチエイジング効果|腎を養う“黒の食材”

黒米は、古代米の一種で白米より栄養素が豊富で低カロリー。慢性的な疲労感が残る、元気がないなどの気力低下や、老化のすすみが気になる人に適しています。

黒米と白米の違い|栄養と体への働き

白米は精製されているため、消化がよくエネルギーになりやすい一方で、外皮に含まれる栄養素は削ぎ落とされています。
一方、黒米は古代米の一種で、ぬか層に豊富な栄養を残したままの状態。特に注目されるのが、ポリフェノールの一種であるアントシアニンです。

違いを薬膳的に見ると役割は分かれます。
 白米:胃腸を助け、気を補う(ベースのエネルギー)
 黒米:腎を養い、血を補い、老化をゆるやかにする
白米が日常の燃料なら、黒米は体の深部を整える食材。

黒米の薬膳効能|腎を養い、老化に抗う

薬膳では「黒い食材は腎に入る」と考えられています。腎は生命力の源であり、成長・生殖を司る重要な臓。

主な薬膳効能
健脾補腎:胃腸を整えつつ、腎の力を補う
健腰:足腰の衰えやだるさをケア
明目:目のかすみを和らげる

腎は生命の源で日ごろから腎をケアすることが老化を緩やかにする秘訣です。肌、髪、足腰の衰えが気になりはじめたら、黒米の補腎作用を身体に効かせアンチエイジングに役立ててください。

黒米の取り入れ方|無理なく続けるのが正解

黒米は特別な料理にしなくても大丈夫です。
・白米に対して1〜2割混ぜる
・軽く洗って、いつも通り炊くだけ

白米と混ぜて炊くと鮮やかな紫色になることから、紫米、黒紫米とも呼ばれます。黒米に含まれるアントシアニンは洗うと溶け出すため白米を洗ったあとに加えてください。これだけで、日常のごはんが「補腎食」に変わります。
肌、髪、足腰の弱りが気になるときは、黒米を白米に加えて焚き黒ゴマをかけて食べると効果は増します。

中医営養学

イネ科イネ属
甘/平
性味
脾、胃、腎
帰経
健脾補腎、健腰暖肝、明目
効能
倦怠感、虚労、目のかすみ、不眠
適応

飲食本草

甘/平 滋陰補腎、健脾暖肝、明目活血

薬膳レシピ「黒米」

少しだけ若さを引き延ばすための、黒いパエリア

老ける、というのは、ある日突然やってくるものじゃない。気づいたら、静かに居座っている。鏡の前で「あれ?」と思う瞬間。でも、それをちゃんと見つめるほど、まだ勇気はない。
だから私は、ときどき料理に頼る。

黒米を入れたパエリアは、少しだけ過剰だ。普通の白い米で作ればいいのに、わざわざ黒くする。海老も入れる。理由なんて、あとからいくらでもつけられる。補腎、とか。
柑橘を絞ると、香りがふっと立ち上がる。

何もしていないよりは、きっといい。そうやって、自分を納得させながら、少しだけ未来を先延ばしにする。

黒米

デリ風|黒米の薬膳パエリア

黒米、海老、柑橘、とうもろこしで、補腎×巡り×脾胃強化

黒米+海老で補腎 → 老化対策の核
柑橘で気を巡らせる → 滞りを流す
とうもろこしで脾胃を補う → 消化力=若さの土台

<材料(2人分)>
米:1合(白米+黒米1〜2割)
海老:6〜8尾
とうもろこし:1/2本(またはコーン80g)
玉ねぎ:1/4個
にんにく:1片
オリーブオイル:大さじ1
塩:適量
水:200ml
仕上げ
レモンまたはすだち:適量
パセリ:少々

<作り方>
米は洗って30分ほど浸水し、水気を切る
フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、香りを出す
玉ねぎを炒め、透き通ったら米を加えて軽く炒める
水・塩を加え、海老ととうもろこしをのせる
蓋をして弱火で15分加熱
火を止めて10分蒸らす
仕上げに柑橘を絞り、パセリを散らす

<薬膳ポイント>
黒米:補腎・抗老化
海老:補腎・陽を補い、活力を高める
とうもろこし:健脾・消化力を高め、むくみを改善
柑橘:理気で滞りを流す

腎だけでなく、脾胃と気の巡りまで整えることで、内側から崩れない体をつくりましょう。