抜群の滋養強壮効果で脾肺腎の気血を補うヤマノイモ
長芋は昔から精がつく食べ物と言われています。中国原産で正式名は「ナガイモ」と呼ぶが、形状の違いから長根種の「ヤマノイモ」、塊根種の「ツクネイモ」、扁根種「イチョウイモ」の3種にわけられる。また日本原産の「自然薯(じねんじょ)」も長芋や山芋と効能は同じです。
薬膳の効能は、脾肺腎に働き気血と津液をまんべんなく補うため、「山のうなぎ」と呼ばれるほどスタミナ満点で、その効果は慢性の下痢、食欲不振、喘息、そして滋養強壮、疲労回復にも働きます。
健脾「慢性下痢、食欲不振の改善に」
長芋の淡い味は利尿作用もあり体内の余分な水分を除いて健脾に働きます。消化機能が弱い脾胃虚弱タイプの食欲不振や慢性の下痢には、長芋を加えて粥をつくり、卵黄を1個まぜる薬膳レシピがおすすめです。長芋は消化もよく養生にとても適した食材です。
養肺「肺の弱りによる慢性的な咳に」
長芋の肺を養い潤いをもたらす働きは、肺の弱りによる慢性的な咳、老人性の咳などにも適しています。すりおろした長芋にきび砂糖を少し加えて温めて飲むのも良いです。
また長芋は益精の働きも兼ね備えているため「補肺固腎(ほはいこじん)」の効能で老化を緩やかにし、滋養強壮に働き生殖機能を健やかに保ちます。