6.補う

桜桃/櫻桃(さくらんぼ)

薬膳効果
美肌、疲労回復

胃腸の機能を高めて美肌へ導く

さくらんぼ果物では珍しく体を温めてくれる果実です。
さくらんぼは旧暦の3 月末から4 月の初めに実をつけます。「正陽の気(ショウヨウノキ)」を受け入れて他の露地果物より少し早く熟すのため性質が身体をあためる温熱になります。

顔の色艶を良くするさくらんぼ

さくらんぼは身体をよくあたため「補中益気」の効能で胃腸の機能を高めてくれます。胃腸が弱くて気血不足になる、冷え性のある「陽虚」には非常に相性がよいため、胃腸を丈夫にしながら顔の色艶をよくします。

舌の上にある苔が黄色く粘りがある時や、消化不良があり熱っぽい感じの時は控えめにしましょう。特に熱っぽい感じの喘息がある人は食べないようにしましょう。

中医営養学

バラサクラ属
甘/温
性味
肝、腎、胃
帰経
補中益気、袪風湿、透疹
効能
気虚証、足腰の痛み、疲労
適応

早わかり薬膳

桜桃:甘/温
効能:中益気、袪瘀除湿、潤膚
応用:関節、筋肉の痛み、痺れ、疲れ、皮膚の乾燥、顔色が悪い

さくらんぼ酒

サクランボ酒のつくり方

お酒などに加工することで一年を通してサクランボの効能をとりいれることができます。
あまり熟していない酸味のあるサクランボが適しています。

「サクランボ酒・桜桃酒」
・酸味のあるサクランボ1kg
・焼酎 1.8 L
・砂糖 150g

軸付きのままサクランボを水洗います。
水分をきれいにのぞき用意した瓶に、焼酎と砂糖と一緒に入れて冷暗所で3 ヶ月~6 ヶ月熟成させます。
サクランボを取り出し毎日20mm ~30ml ぐらい飲みます。

「効能」
温熱性のサクランボと、熱性の焼酎の相乗効果で冷え性や虚弱体質を改善するほか、脾虚虚弱による体力不足、疲れやすいなども改善します。

酸味のあるさんらんぼが手に入らない時は、レモンまたは青梅を加えると美味しくできます。

サクランボの木

樹木は「ミザクラ」と呼び、その果実を「さくらんぼ」または「桜桃(おうとう)」と呼びます。

江戸時代に「カラミザクラ」が伝来し、その果実を「桜桃」明治以降には「セイヨウミザクラ」が伝来し、その果実を「さくらんぼ」と呼ぶようになりました。

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