胃腸ケアの達人「大根の消化力」
大根の原産は西アジアといわれ中国では菜箙(らいふく)という名で古くから栽培されていたと考えられています。日本で古くから栽培されているもので、丸大根の代表は「聖護院だいこん」「桜島だいこん」。長大根では「練馬だいこん」があります。
薬膳の効能は、消化不良を解消する「消食」の働きで、胃もたれ、お腹のはりをなくし、便通もよくします。熱性の食材を食べたあとに大根を食べると胃をすっきり調えてくれます。
生食と熟食の効能の違い
歴代の本草書には生のまま食べる生食、加熱して食べる熟食では異なる効能が記載されています。生食は上昇発散させて冷やす作用があり、熟食は下降し温めます。
共通する効能は消食、解毒、止咳などがあります。
喉の不快感、大根飴の効果とは
大根には「化痰」の働きがあり、食べると痰の出をよくして気管支をスッキリさせます。このことから黄色い痰や咳、喉の不快感、口内炎にも有効です。
古くから伝わる民間療法の「大根飴」は、大根の喉の痛みを抑える働きと、はちみつの潤いを与える働きで喉の不快感を緩和します。
大根飴のつくり方
大根は皮をむかずにサイコロ状にカットし、その上から蜂蜜を大根がひたひたになるまで注ぎ3時間ほど漬け込みます。
浮かんできた大根をのぞき、大根飴をそのまま飲んだり、少しお湯を入れてお湯割りでも美味しいです。