枝豆と大豆・薬膳効能の違い
枝豆と大豆は同じ植物に由来していますが、成長段階と用途が異なるため名前や特徴が変わります。
枝豆は大豆が未熟な状態で緑色の若いさやの中にある段階で収穫されたものです。豆が柔らかく甘みと風味が豊かで、特に夏に塩茹でして食べるのが一般的です。大豆は枝豆が成熟し、完全に乾燥した状態で収穫されると「大豆」となります。豆の色は黄色や茶色になり硬く、貯蔵や加工が可能です。
未成熟と成熟では効能に変化あり
薬膳では未成熟、つまり若いうちに収穫するものは、一般的に効き目が早く、成熟したものは、ゆっくり蓄積するように効いていく傾向があります。
枝豆は夏~初秋の暑さと湿気が多い季節。暑さによる夏バテを防ぐために気血を補い、また体にたまる余分な湿を排出する働きでむくみを解消します。
枝豆は野菜として扱われる事が多く、さやごと茹でて塩で味付けし、さやから豆を取り出して食べるのが一般的で短時間の調理で手軽に食べられるので、暑さ厳しい季節に負けないように、しっかり栄養補給したい食材です。
大豆の旬は晩秋ですが、大豆製品として加工されるため一年を通して手に入りやすいです。大豆は虚弱を改善するのにむいてため、毎日少しづつ食べるとよいでしょう。