5.潤す

牡蠣(カキ)

分類
イタボガキ科

身肉は体を潤し、血を補い、精神を落ち着かせる働きがあり冬の薬膳によく使われます。虚弱な時の滋養に働いて、特に陰分を滋養するので、のぼせ、過汗症、寝汗、遺精に効果があり精神も安定させます。ただし胃腸が弱っている時は一日一個のペースで続けて食べてください。

豊かな滋養で体に潤いを

牡蠣の身肉は体の陰液が虚したために起こる、ほてり、のぼせなどに効果を発揮します。更年期によるホットフラッシュには陰を補う食材を心がけるので体を潤すには牡蠣はトップクラスの滋養食材です。

中医営養学

期待される効果
甘鹹/平
性味
肝、脾、腎
帰経
滋陰養血、養心安神、補虚調中
効能
陰虚証、血虚証、精神不安、不眠、寝汗
適応

東方栄養新書

身肉:甘/温 肝胆腎、美顔、美肌、補虚調気血。胃、十二指腸潰瘍の回復。過汗症の回復。免疫向上。
殻:鹹/涼 肝胆腎、重鎮安神、潜陽滋陰、軟固散結