5.潤す

蓮根/藕(レンコン)

薬膳効果
渇きを止める・五臓調整

驚くべき美容効果!レンコンの食べ方とスキンケア

蓮の肥大した地下茎をレンコンまたはハスと呼びます。蓮は先史時代からユーラシア大陸に分布する植物でインドや中国で栽培されました。また蓮は生薬として様々な部位が利用されています。日本には奈良時代に仏教の観賞用の花として伝えられましたが、鎌倉時代から食用品種としてのハス、レンコンが栽培されました。

薬膳の効能は調理方法により効能が変わり、生食は清熱の効果が高く、加熱は胃腸を調え潤いを与えて肌を滑らかにするスキンケアに役立つ美容食材です。

出産で失われた津液を補充し潤いを与える

生食では体内にこもった熱を冷ます「清熱」の働きがあり、熱病による口や喉の渇きや乾燥をおさめたり、暑気あたりの解消するなど清熱効果に優れています。

また産後にも良いとされています。レンコンは血行を促進し出産で失われた津液を補充し潤いを与える効果があるため、適量を摂取すると良いとされています。
ただし産後は体を冷やす食材は避けることが一般的なので、薄切りにしたレンコンを使ったサラダなどに、温める性質の生姜やお酢、胡椒などを加えたドレッシングをかけて食べると良いでしょう。このようにすることで寒熱のバランスを整えることができます。

血を増やし五臓を調える

レンコンは熱を加えると胃腸を丈夫にし、血を増やし、五臓を調えてくれます。疲労、足腰の弱り、肌の乾燥が気になる時は熱を加えた調理がおすすめです。レンコンは適量ならどの体質にも害のない食材で体に必要な潤いを与えてくれる根菜です。

レンコン(生)

スイレン科ハス属
甘/寒
性味
心、脾、肺
帰経
清熱生津、涼血散瘀、益胃生津
効能
熱渇き、血瘀証、喉の痛み
適応

レンコン(熱)

スイレン科ハス属
養血、健脾開胃、補肝腎
効能
疲労、足腰の衰え
適応

本草綱目

藕:甘/平 散熱渇、留血生肌
生食:止悶除煩、治霍乱、産後血悶
蒸食:甚補五臓、実下焦

レンコン料理のバリエーション

日本や海外でのレンコン料理

レンコンは調理次第で食感が変わり色々な料理に変身します。
日本では炒め物、煮物、揚げ物などに使われるレンコンですが、アジアの料理でもレンコンは重要な食材として使われます。中国料理では炒め物や煮物、タイ料理のカレーやトムヤムスープ、ベトナム料理の春巻きやフォーなどにもレンコンは使われます。

レンコンポタージュ

生れんこんはすり下ろすと、ふわふわな食感になって甘さも出るのでポタージュ風にして食べるのも美味しいです。もちろん茹でてからブレンダーで滑らかにして作るポタージュもホクホクして美味しいです。

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