5.潤す

酸奶(ヨーグルト)

分類
発酵乳

牛乳を乳酸菌で発酵させることでヨーグルトはつくられます。
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人でも、牛乳を発酵させる過程でゴロゴロの原因になる乳糖が分解されているのでヨーグルトは胃腸に負担をかけずに体に必要な潤いを与えてくれます。

ヨーグルトで肌がツルツルになる?

ヨーグルトは体の熱をおさめる働きで、発熱、ほてり、不眠などの不調をととのえてくれます。
熱っぽいと体内の潤いが奪われるためヨーグルトを食べることで潤い効果が発揮され、便秘、皮膚の乾燥、乾燥による肌アレを防いでくれます。潤いあるツルツル肌には、欠かせない食べ物です。

中医営養学

期待される効果
甘酸/平
性味
肺、脾、肝
帰経
養陰開胃、補肺、生津止渇
効能
ほてり、不眠、口渇、乾燥によるかゆみ
適応

便秘に効くヨーグルトの食べ方

便秘とは医学的には「排便が2〜3日に1回程度あるが、なかなか便が出ない、便が出なくて苦しいといった自覚症状がある場合とされています。
便秘で悩む時は、腸内環境を改善するために、まずは好きなヨーグルトを2週間くらい食べ続けることをおすすめします。その中で自分に合う乳酸菌がみつかります。次に便秘のタイプ別による食材を追加してみましょう。

便秘のタイプ

ヨーグルトと食物繊維が豊富なバナナの組み合わせが便秘に効くファーストチョイスと考える人は多いと思いますが、薬膳ではタイプ別の食べ合わせが基本です。

自分のタイプを知り、それに合わせた食材と一緒にヨーグルトを召し上がってください。

熱で乾燥する便秘

・便がかたい
・ほてり、のぼせ、目が赤い
・揚げ物、肉が好き
・よく食べすぎる
体にこもった熱で便が乾燥して硬くなるタイプの便秘です。このタイプには冷やしてくれる食材では南国フルーツやバナナが適しています。
熱を冷ます食材:バナナ、パイナップル、キウイ
*冷ます・清熱の食材も参考に

冷え性の便秘

・冷えを感じるとお腹がいくなる
・トイレが近い、尿の色がうすい
・冷え性である
体が冷えて腸の動きが鈍くなり老廃物が詰まってでないタイプです。このタイプは熱を冷ます食材は控えめに。
身体を温める食材:シナモン、ジンジャー
*温める食材も参考に

エネルギー不足の便秘

・排便後に汗がでる
・疲れやすい
・胃腸が弱い
・カゼをひきやすい
・寝不足、過労ぎみ
エネルギーのもとである「気」が不足すると老廃物を排泄する力も弱くなります。このタイプは食事でもイモ類、キノコ類をとりエネルギーアップをはかりましょう。
気を補う食材:きな粉、ココナッツ、クルミ
*補う・補気の食材も参考に

ストレス便秘

・便秘と下痢をくり返す
・生理前に便秘になり胸がはる
・ゲップがでる、ガスがたまる
・ストレスを感じる
エネルギーがスムースに流れないため、便意はあるが出ないタイプです。このタイプはストレッチや運動で滞ったエネルギーを発散させることも必要です。
気をめぐらせる食材:柑橘系フルーツ、バジル
*通す・理気の食材も参考に