6.補う

氷砂糖(コオリサトウ)

薬膳効果
乾燥を防ぐ、滋補作用

砂糖類の中で最も滋補作用あり

氷砂糖はサトウキビやテンサイを使い自然の成分をそのまま結晶化させた甘味料です。砂糖類の中で最も滋補作用があると言われ、補薬、補品を作る際によく使用されスッキリとした甘味でゆっくり溶けるという特徴があります。

秋の乾燥や咳に氷砂糖と梨のデザートシロップを

氷砂糖は温熱、湿熱の害がもっとも少ないと言われています。脾胃の気を補益する「補中益気」、肺を潤す「潤肺」の働きで、乾燥からまもり津液を生じさせます。

咳嗽、淡を伴う喘息、声のかすれがある時は、氷砂糖で梨をゆっくり煮たデザートがおすすめです。梨は生で食べると熱をおさめる清熱の効果が高いですが、煮ると身体の陰液を補う滋陰の効果が高くなります。

氷砂糖と梨のデザートシロップは乾燥から守る秋の薬膳、潤い肌をつくる薬膳で有名なデザートです。潤い不足で悩む時にもおすすめです。

中医営養学

純粋な蔗糖の結晶
甘/平
性味
脾、胃、肺
帰経
補中益気、和胃潤肺、化痰
効能
疲労、から咳、痰、口渇
適応

東方栄養新書

甘/涼 脾肺 補肺潤燥、化痰止嗽、降濁解毒。脳の活性化維持、抗菌

梨の氷砂糖煮(梨シロップ)

1

<材料>
梨 1個
氷砂糖 30g
水 適量

2

梨を半分に切る。皮、種を取り除いて8mm~1cmの厚さに縦に切る。

3

小鍋に氷砂糖30gと切った梨を入れ、梨がひたる程度の量まで水を入れたら弱火で約8分間煮る。

4

器に盛りつければ出来上がり。