柿は寒性で肺、喉を潤す働きがあります。から咳が続く、いつも身体が熱っぽい、顔が赤い人に適する果物です。一方、冷え性でむくみが気になる人は体内の余分な水分を余計にため込んでしまうので体を温める飲み物またはスパイスを一緒につかうなど注意が必要です。
これらを意識して食べれば、柿の潤いを与える効果が発揮され艶のある美肌をつくるのに最適な果物です。
柿のレシピは温燥と涼燥の対策を
秋は乾燥の季節です。秋の乾いた空気は鼻をとおして「肺」を乾燥させ、のどの乾燥、痛み、咳などの症状をおこしやすくなります。柿は肺を潤す働きがあるため秋の乾燥による症状を予防してくれる果物です。
薬膳では初秋は夏の暑さのなごりがある「温燥」と冬の訪れを感じる「涼燥」の二つにわけて考えます。このことから食べ方にも工夫が必要で、「温燥」の時は柿の寒性を利用したデザートに。「涼燥」の時は寒性を和らげるためにクローブ、シナモン、生姜など、体を温めるスパイスを一緒に使うとよいでしょう。