5.潤す

枸杞子(クコ/ゴジベリー)

薬膳効能
補肝腎で眼精疲労を改善

滋養強壮・長寿の実「クコ/ゴジベリー」

中国では古くから強精作用のある食べ物として栽培されてきました。日本では平安時代の文徳天皇がクコ園をつくり、その庭園を管理していた人は果実や若葉を愛用し120才まで健やかに生きたと言われます。
北米では美容食材としてドライフルーツのように食べられいるため「ゴジベリー」「ウルフベリー」の名でも知られています。

クコ/ゴジベリーの効能

干し葡萄に似た甘さがあり、甘酸っぱく口当たりが良いため中華粥や杏仁豆腐のトッピングなどの薬膳素材としても使いやすい食材です。
肝腎を補養し筋膜、関節、骨を丈夫にし、腰や足などの下半身を丈夫にし老化を緩和させる効果もあるため精力減退、老人、気血不足の人にも適しています。

一日どれくらい食べる?

クコの実はどの体質にもあいますが、1日に20粒~30粒を目安によく噛んで食べるようにしましょう。
クコの実は熱に弱いビタミンCも含まれているため加熱しすぎないように注意が必要です。簡単なのはクコの実をリンゴ酢に漬けて「クコの実酢」にするとやわらかくなり、ヨーグルト、サラダなどに気軽に使えます。

精子形成障害にも(不妊の原因のひとつ)

クコの実を20粒~30粒2ケ月続ける。服用期間は射精してはいけない(古典から)

ドライアイ、目の疲れにクコの実を

クコの実の「益精明目」の効能は、補養作用で眼精疲労を回復させ、視力を改善してくれます。近年のデジタル社会の加速により眼精疲労、視力低下のトラブルにはとても有効な食材です。

中医営養学

ナス科クコの実
甘/平
性味
肝、腎、肺
帰経
滋補肝腎、益精明目、潤肺
効能
めまい、視力減退、腰膝倦怠
適応

本草綱目

枸杞子:苦/寒、堅筋骨、耐老、除風、虚労、補精気

クコはどんな植物?

名前の由来『本草綱目』
枸杞は枸橘(カラタチ)のようなトゲがあり、杞(コリヤナギ)のように枝がしなやかなため。地骨皮はクコの根は骨のような形をしているため名付けられました。

植物全体が薬になるクコの実(ゴジベリー)

クコは果実だけでなく植物全体が宝物と言われています。
春の新芽は「天精草(テンセイソウ)」といい、めまい、高血圧、糖尿病に。
夏の茎は「長生藤(チョウセイトウ)」といい、冷え、リウマチに。
秋の実は「枸杞子(クコシ)」といい、精力をつけ目を補養。
冬の根は「地骨皮(ジコッピ)」といい、セキ、寝汗、体力低下に。

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