2.冷ます

苦丁茶(クテイチャ・クヨウチャ)

薬膳効能
肝熱を鎮める

独特の苦味が特徴の健康茶

苦丁茶は名前のとおりとても苦いお茶ですが、上質なものはスッキリとした苦味と爽やかな甘味を感じることができます。
名の由来は大きな一枚の葉を細長く棒状にねじっているその形状から「苦=にがい」「丁=ねじる」から来ており別名「一葉茶」とも呼ばれています。

熱冷ましの要薬「苦寒薬」

生薬で熱の解消に役立つのは苦味の降ろす作用と、寒涼性の冷やす作用をあわせもつ「苦寒薬」です。苦丁茶は苦寒の性質をもつため体内の熱を冷ます清熱効果がとても高いお茶です。

とくに肝の高ぶりによっておこる頭面目への熱の上昇、頭痛、目赤、目の充血を鎮める「平肝明目」の働きがあります。また喉の炎症、花粉症、夏の暑気あたりなど、熱によって生じる症状にも効力をあらわします。

デトックス茶としても

苦丁茶は古代の中国王朝では宮廷への献上茶として飲まれており、現在の中国では苦丁茶は伝統的な薬草茶、産後の肥満防止にも効果があるとされています。

煮て飲めば渇きを止め、目を明にし、
わずらわしさを除き、人を眠らさない
ふくみ飲めば、体の上部を清くし、咽頭を利する

苦味には、身体ある毒素を外に追い出し新陳代謝を促す働きがあります。
「苦丁茶」を「炭鉱で働く工夫を眠らせないために飲ませた」という話も残されており、非常に苦いけれどそのあとスッキリするなどの即効性が得られるお茶です。

中医営養学

モクセイ科のタラヨウ
苦/寒
性味
肝、肺、胃
帰経
清熱解毒、平肝明目、消食
効能
風熱の頭痛、目の充血、暑気あたり、胃もたれ
適応

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