荒ぶる血を冷ます
漢方や薬膳で用いるハイビスカスは別名、洛神花(らくしんか)と呼びます。
ハイビスカスの「清熱」の働きは、体内の熱や血の荒ぶりをおさめてくれます。肺熱による咳、血熱による出血や鼻血、暑気あたりの時はハイビスカスのお茶を飲むと落ちつきます。
涼血止血の効能あり
熱の邪気が血分に侵入(体内にこもった熱が血液にまで侵入した状態)すると血熱になります。血熱がおこると、のぼせて赤ら顔になったり、出血しやすくなり鼻血などをひきおこします。
ハイビスカスは血の熱を冷ます「涼血」、出血を防ぐ「止血」の効能があるため、熱を冷まして血を清めてくれます。
どこの部分を使うの?
ハイビスカスは西アフリカ原産のフヨウ属ローゼルの花で萼(がく)の部分を食用やハーブティーなどで使います。
ローゼルから作ったお茶を一般的にハイビスカスティーと呼ぶことから、ハワイや沖縄などで見かけるハイビスカスかなと混同されがちですが別物です。