6.補う

莢隠元(サヤインゲン)

薬膳効果
湿を除き胃腸を調える

湿を除き胃腸を調える

サヤインゲンはインゲンマメが若いうちに収穫したものでさやごと食べるマメ科の野菜です。
初夏から秋にかけて収穫され、先端の細い部分がピンとしているのが鮮度がよい状態です。旬のサヤインゲンは瑞々しく食感がいいのでさっと茹でて好みの調味料と和えるだけで美味しく食べられます。
また西日本の暖かい地域では1年に3度収穫が出来ることから別名「サンドマメ」とも呼ばれます。

梅雨や夏の薬膳に

サヤインゲンは「袪湿」の働きで、湿を取りお腹の調えるため身体の重だるさ、暑湿の頭重感を解消します。体内の余分な水分が排出されるため、むくみの改善にもなり、湿気が多くなる梅雨や夏の薬膳におすすめです。

代謝を高める

サヤインゲンにはアミノ酸の一種であるアスパラギン酸が含まれています。アスパラギン酸は体内で合成されるほか、食品からも摂取できる必須アミノ酸の一つです。
アスパラギン酸は筋肉の疲労物質である乳酸を分解する働きがあり運動後の疲労回復、さらに記憶力の向上やエネルギーの代謝を高めてくれます。

中医営養学

マメ科インゲンマメ属
甘/平
性味
脾、胃
帰経
益気和中、袪湿
効能
無気力、食欲不振、むくみ
適応

早わかり薬膳素材

隠元豆:甘/平、脾胃
効能:健脾化湿、消暑和中
応用:口の中の粘る感じ、食欲不振、胃腹脹満、身体が重たい、暑湿の頭重感

マメ科について

豆のマメ知識

サヤインゲンとインゲン豆の違い

サヤインゲンは名の通り豆が成長する前のまだサヤに包まれている状態の緑色で細長いサヤの中に小さな種子が詰まっている状態で食べられます。
一方インゲンは豆が成熟した後に収穫され、サヤから豆を取り出した状態で販売されています。インゲンは緑色のものや黄色いもの、赤や紫の斑点のあるものなど様々な色のものがインゲン豆と呼ばれています。

サヤインゲンとサヤエンドウ(絹さや)の違い

サヤエンドウと絹さやは両方ともサヤがついている状態で食用にしますが異なる種類です。

サヤインゲンは、インゲンマメの若い莢のまま食用にします。

インゲンマメ属
・サヤが細長く大粒なものが多い
・インゲン豆、うずら豆、白インゲン豆など

サヤエンドウ(絹さや)は、エンドウマメの若い莢のまま食用にします。

エンドウ属
・丸くて小粒なものが多い
・さやえんどう、グリーンピース、スナップエンドウなど

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