6.補う

空豆/天豆(ソラマメ)

薬膳効能
脾胃を整える

そら豆は害虫や台風に強い作物であるため明治時代には穀類として生産されましたが、戦後は穀類としての需要が低下し、若い種実を食用することが多くなりました。

消化を助け水分を排出する

そら豆の「補中益気」の働きは、特に脾胃の気を養うため胃腸の働きを整えて食欲不振、体力低下を改善します。「利湿」の働きがあるため、余分な水分を排出して脾の機能を向上させます。

むくみには皮ごと使った料理がおすすめ

そら豆の皮にも効能があります。
性味は甘、淡/平で、効能は利水滲湿、解毒。皮の方がむくみの改善を期待できるため、皮ごと食べるか、そら豆のゆで汁を使うスープがおすすめです。

中医営養学

マメ科ソラマメ属
甘/平
性味
脾、胃
帰経
補中益気、健脾利湿
効能
脾虚湿阻証、疲労、むくみ
適応

本草綱目

甘微辛/平 快胃、和臓腑

ソラマメの豆板醤

ソラマメは豆板醤の原料で、そら豆、唐辛子、麹を発酵させれば自家製豆板醤を作ることができます。

材料

ソラマメ:200g
塩:大さじ2
米麹:大さじ2
唐辛子(乾燥):10本程度(辛さの調節はお好みで調整してください)
にんにく:3片
生姜:1片(約2cm)
砂糖:大さじ1
醤油:大さじ1
酢:大さじ1
植物油:適量

作り方

1

そら豆を茹でて皮を剥きます。水に塩を加えて茹でやわらかくなったら冷水で締め皮を剥いておきます。

2

赤唐辛子、生姜、にんにくを細かく刻みます。

3

フライパンに植物油を熱し、刻んだニンニクと生姜を炒めます。香りが立ち、少し色づくまで炒めてください。

4

炒めたニンニクと生姜をミキサーやフードプロセッサーに移し、ソラマメ、塩、米麹、唐辛子、砂糖、醤油、酢を加えなめらかになるまで混ぜます。塩や砂糖は加減しながら味を調整してください。

5

煮沸消毒した容器に入れ、冷暗所にひと晩おいたら完成 です。あとは冷蔵庫で保管してお好みの料理に使ってください。

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