烏梅(ウバイ)とは
烏梅(ウバイ)は未熟な梅の果実を薫製にしてから乾燥させたもので真っ黒な姿をしています。「烏(う)」はカラスのように黒い色をしている姿から烏梅(ウバイ)と呼ばれるようになりました。
烏梅の効能
烏梅は漢方の収渋薬に分類されます。収渋薬は出過ぎるものを渋らせて脱しないように働きます。
烏梅のもつ「清涼収渋」は、慢性の下痢、空咳をおさめる、汗の出過ぎを止める、また疲労回復にも働き、健胃整腸や駆虫薬として用いられます。
水毒を解消する烏梅茶
夏の中国では烏梅を煮出した「烏梅汁・烏梅茶」がわりとポピュラーに飲まれています。
梅の独特な酸味に燻製風味が加わるため味わいのある飲料になります。また梅烏は製造工程で砂糖や塩を使っていないので酸味を効かせた飲料水にとても使いやすくレモンの代用に使えます。
烏梅汁・烏梅茶は暑い季節の水分補給に適しており、体内の水の滞りを解消し喉や口の渇きを収めます。とくに夏場の水分を取る、出すをスムースにします。
日本の烏梅農家
日本では奈良県月ヶ瀬村で烏梅が生産され、ここでは国産の完熟梅を使って7月上旬の限られた季節に生産されています。