梅雨の薬膳その3「水を出す」

体に湿がたまる理由

梅雨は湿気が強くなり、特に脾の消化機能や水を必要なところに運ぶ機能を阻害します。

自然界の湿気が強まる梅雨時は、脾を痛める、脾が嫌う季節。
脾の特徴を四文字熟語で表すと「喜燥悪湿」
喜燥悪湿(きそうおしつ)とは、燥を喜び湿を嫌悪します。燥の状態であれば脾の働きはスムースです。

もし体の中で湿邪が優勢になると、水分代謝が悪くなり眼瞼、頭面、四肢、やがて全身におよぶ「水腫(むくみ)」が発生します。

むくみに効く食材

水を出す食材「ハトムギ」「小豆」
どちらも生薬です。服用すると水の停滞を除き、梅雨にありがちな湿に熱が絡みついた「湿熱」の邪も清めてくれます。

実は湿熱はかなりの厄介者。
それは湿を乾かすには温めなくてはなりません。熱をとるには冷やす必要があります。温めたり冷ましたりと面倒ですが「ハトムギ」「小豆」は水を出し、湿熱も清めてくれる優秀な食薬たちです。

むくみ解消と吹き出物にはハトムギ

ハトムギの腫皮をむいたのが生薬の薏苡仁(ヨクイニン
消化機能の要である脾の働きをよくして水分代謝を高めます。
梅雨時の湿気の多い時期には、お米と一緒に炊くハトムギごはん、サラダ、スープの具材にして小まめに食べると水分代謝がよくなり身体の重だるさの原因「湿邪」を除いてくれます。

むくみ解消と便秘には小豆

小豆の生薬名は赤小豆(セキショウズ)
食物繊維が豊富な小豆は、熱をとり毒素を排出しむくみも解消します。
ただし砂糖の多いアンコだと甘味のとどめる作用で効果が緩やかになります。解毒、排膿を効かせる時は砂糖を使わない小豆粥、小豆スープなどがおすすめです。


最近ではすぐ使える「無糖の乾燥小豆」が便利です。
これは煮汁ごと煮つめてあるので、小豆の美味しさと成分がしっかり入っています。薬膳茶、サラダ、味噌汁、ヨーグルトなど用途は色々です。

食べてみる。自分の体調の変化を感じる。
そんな風に薬膳の智慧をとりいれてみてください。

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