1.温める

小茴香(ショウウイキョウ・フェンネルシード)

薬膳効能
腹部を温める

下半身を温陽する香辛料

フェンネルシードは原産の地中海沿岸から世界に広まり西洋料理にはかかせない香辛料です
中国では茴香(ウイキョウ)の果実(種子)を薬と広く利用し生薬名は「小茴香(ショウウイキョウ)」と呼び、日本へも生薬として伝えられました。

気の流れをよくする

胃を温めて気の巡りも促すため、胃部が冷えたことによる、冷痛、食欲不振を解消し、また気の滞りによる胸脇部や腹部の脹ったような痛みも緩和します。

腎を温め痛みをとる

腎を温める働きもあるため、冷えによっておこる月経痛、頻尿、小便不通などの症状を緩和します。
微熱や暑がりの人、不妊治療中の男性に適さないので注意が必要です。

中医営養学

セリ科ウイキョウ属
辛/温
性味
肝、腎、脾、胃
帰経
散寒止痛、理気和胃
効能
冷え性、腰痛、頻尿
適応

東方栄養新書

辛/温 肝、腎、脾、胃 去寒和胃、理気止痛、抗菌、腸の蠕動調整

五香粉(ウーシャンフェン)

フェンネルシードは甘い芳香のスパイスで、特に魚介類との相性が抜群です。

五香粉のスパイスたち
山椒(花椒)、クローブ、シナモン+スターアニス、フェンネル、陳皮のうちから2種を加えて合計5種類のスパイスにする。

混合スパイスの五香粉(ウーシャンフェン)は主に中国料理、ベトナムなどインドシナ地域でも使われます。独特の香りがあり、香りづけや材料の臭み消しに幅広く使われています。ブレンドは地方によって異なりますが、基本的には「四香一辛」。フェンネルシードは芳香系スパイスとして用いられます。

【フェンネルの花】

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